NEWS(09/12/07 13:05)

アウトラインプロセッサー「NanaTree」が開発終了とともにオープンソース化

ソースコードの改変は自由、プログラムの勉強や派生ソフトの開発にも利用可能

「NanaTree」v1.0.5「NanaTree」v1.0.5

 2ペイン型のオーソドックスなアウトラインプロセッサー「NanaTree」の最新版v1.05が、5日に公開された。約2年ぶりの更新となる本バージョンの変更点は、メモリを余分に使用することでソフトの動作速度を向上させるオプションが追加されたほか、データファイルを圧縮保存できる機能が追加されたこと。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaでの動作も確認した。現在、下記リンクにあるブログや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 作者によると、「NanaTree」の開発は本バージョンをもって終了するとしており、今後はオープンソースとして公開していくとのこと。ソースファイルに付属されたドキュメントによると、プログラムの改変や再配布は自由に行ってよいとされている。また、改変したプログラムを配布する際に「NanaTree」というソフト名を残す必要もないと記されている。

 「NanaTree」は「Delphi」で開発されている。「Delphi」を勉強したい人や、アウトラインプロセッサーの開発に興味がある人は「NanaTree」のソースコードを参考にするとよいだろう。また、本ソフトをもとにした派生ソフトが登場することも期待される。

 なお、作者であるNana氏のWebサイトはすでに消失しており、最新版の「NanaTree」は現在a2me氏のブログ上にて公開されている。実はこのa2me氏というのはNana氏の弟さんであり、多忙によりWebサイトを存続できなくなったお兄さんに代わって「NanaTree」を自身のブログで公開する運びとなったようだ。ただしa2me氏はプログラマーではないため、今後「NanaTree」を更新することはないとのこと。

 「NanaTree」は、オーソドックスなインターフェイスで直感的に使いやすいアウトラインプロセッサー。エディター部分にはリッチエディットコントロールが採用されており、文字装飾が可能なほか、画像・音声・動画ファイルなどのOLEオブジェクトも挿入できる。また、アウトラインをフレームページとしてHTML出力できるため、本ソフト上での見た目とほぼ同等の形でHTML化できるのも特長。

【著作権者】
Nana 氏
【対応OS】
Windows 2000/XP(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.05(09/12/05)

(久保 望)