NEWS(10/06/11 18:50)
OSとの連携機能やパフォーマンスを大幅に強化した「Adobe AIR 2」が正式公開
多くのセキュリティ問題も解決、早急なアップデートが推奨されている
米Adobe Systems Incorporatedは10日(現地時間)、Web技術をベースとしたアプリケーション実行向けランタイムの最新版「Adobe AIR」v2を正式公開した。Windows XP/Sever 2003/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
「Adobe AIR」v2では、より少ないCPUパワーで動作するように全般的な機能改善が施されており、メモリ使用量も最大で30%削減されている。また、HTML5とCSS3への対応を強化するとともに、JavaScriptの実行エンジンも従来と比較して2倍に高速化されている。
機能面では、数百もの新しいAPIが追加された。たとえば、ネットワーク系のAPIではUDPプロトコルをサポートしたほかP2Pでの通信が可能になるなど、ネットワークを介した音声チャットやコラボレーションツール、マルチプレイ対応のネットゲームなどを開発可能になっている。また、「Adobe Flash Player」の最新版v10.1が統合され、マルチタッチや加速度センサーといった新しい技術も利用可能になった。
さらに、各OS・プラットフォームとの親和性が大幅に向上。たとえば、開発者側で要望の大きかったネイティブアプリケーションの実行がサポートされ、ほかのアプリケーションの起動・連携が可能になった。また、USBストレージの検出やファイルシステムへのアクセスへの対応、IMEによるテキスト入力機能の拡張、印刷機能の改善などが施されている。
なお、本バージョンでは同社による判定で深刻度が4段階中最高の“Critical”に分類された脆弱性も修正されている。すでに脆弱性を利用した攻撃も確認されているとのことで、一刻も早いアップデートが必要だ。
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Sever 2003/Vista/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0.2(10/06/10)