NEWS(10/12/01 17:40)
無線LAN経由でAndroid端末と音楽ファイルを同期可能になった「Winamp」v5.6
Secuniaに深刻度が“Highly critical”と分類された脆弱性も修正
米Nullsoft, Inc.は11月30日(現地時間)、定番のマルチメディアプレイヤー「Winamp」の最新版となるv5.6を公開した。最新版の主な変更点は、Android版の「Winamp」をインストールしたAndroid端末と無線LAN経由で音楽ファイルを同期できるようになったこと。
無線LAN経由で音楽ファイルを同期するには、まずAndroid版「Winamp」の設定で“ワイヤレス同期を有効”チェックボックスをONにしておく。この状態で「Winamp」を起動したPCと同じ無線LANネットワークにAndroid端末を接続すると、PC側の「Winamp」の“デバイス”画面にAndroid端末が現れ、無線LAN経由での同期が可能になる。
Android版の「Winamp」は、Andoroid 2.1以降に対応しており、アーティストごとやアルバムごとに楽曲を探して再生できる。また、Android端末をロックしている状態でも一時停止や曲送りといった操作ができるほか、Andoroid 2.2以降ではインターネットラジオ“SHOUTcast”を聴取することも可能。
さらにPC版の「Winamp」v5.6では、本ソフト上で付加した“レーティング”の情報を、MP3/WMA/WMV/Ogg Vorbis/FLACファイルのタグ情報へ埋め込む機能が追加された。“レーティング”のタグ埋め込み機能は設定ダイアログの“メディアライブラリ”画面にある“レイティングを互換フォーマットでファイルに保存”チェックボックスをONにすることで利用可能。
このほか、特殊な細工の施されたファイルを再生することでヒープオーバーフローが発生する脆弱性や、「Nullsoft MIDI プレイヤー」プラグインを使用した際にバッファオーバーフローが発生する脆弱性も修正されている。両脆弱性を悪用されるとシステムを乗っ取られる可能性があり、デンマークのセキュリティベンダーSecuniaは深刻度を5段階中2番目に高い“Highly critical”と分類している。
本ソフトは、Windows Vista/7と同64bit版を含むWindows 2000以降に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Nullsoft, Inc.
- 【対応OS】
- Windows 2000以降(Windows Vista/7/Vista x64/7 x64を含む)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.6(10/11/30)