NEWS(11/09/01 11:50)
福島県でゲーム制作イベント“東北ITコンセプト 福島GameJam in 南相馬”が開催
イベント中に制作されたゲームをダウンロードして実際にプレイできる
国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)と学生対抗ミニゲーム開発コンテスト“9leap”を運営する(株)ユビキタスエンターテインメントは8月27日と28日の2日間に渡り、福島県南相馬市でゲーム制作イベント“東北ITコンセプト 福島GameJam in 南相馬”を開催した。
“東北ITコンセプト 福島GameJam in 南相馬”は、ゲームクリエイターたちが日々従事している仕事を通じて東日本大震災からの復興に協力することを目的としたイベント。当日現地に集まったゲームクリエイター同士で即席の制作チームを編成し、30時間以内に“つながり connection”というテーマに沿ったゲームを制作した。
また本イベントでは、福島に住む子供たちがイベント会場を訪れて、ゲームに使われる絵を描くことでゲームの制作に参加したほか、制作中のゲームをプレイして感想を伝えたり、完成したゲームをプレイするという取り組みも行われたという。
現在、IGDA日本の公式サイトからリンクされている本イベントに関するWebページでは、子供たちが描いたゲーム用の絵を閲覧できるほか、制作されたゲームを実際にプレイすることが可能となっている。制作チームごとに個別のページが用意されており、ゲームの概要や制作チームの情報のほか、ゲームのダウンロードやWebブラウザー上でプレイするためのリンクなどが記載されている。
ここからはいくつかの作品をピックアップして、簡単に紹介していこう。
“南相馬チーム2”が制作したのは、2人で同時にプレイするアクションゲーム「FOLK CRAFTS」だ。ゴムのように伸縮する鎖でつながれたコケシと赤べこを、キーボードの[W][A][S]キーとカーソルキーを使い、2人で同時に操作してフィールドを進んでいく。キャラクター同士の距離が離れるほど操作しにくくなっていくので、息を合わせてプレイしなければならないのがミソだ。
“南相馬チーム4”が制作したのは、ゲームパッドを使って4人で同時に遊べるアクションゲーム「プッカリパリンパ」だ。自機を操作し、画面上に現れる宝石を集めて誰よりもスコアを稼ぐのが目的。取得すると早く動けるようになる“羽”や、残り時間が増加する“時計”などのアイテムが時折出現するので、うまく活用しよう。
“南相馬チーム6”が制作したのは、魚のアンコウを操作するアクションゲーム「アングリー・アングラー」だ。マウスのクリックでアンコウのチョウチンを飛ばして電柱を飛び移り、寸断されてしまった電線をつなげていこう。
“南相馬チーム7”が制作したのは、妖精があみだくじのあみだの上を移動してゴールを目指すパズルゲーム「AMIDA」だ。妖精は、画面下部から上部へ向かってあみだに沿って自動で進んでいく。プレイヤーはあみだに新しい線を足して妖精の進路を変更し、障害物を避けたりアイテムを収集していこう。
このほかにもたくさんのゲームが無償で公開されているので、興味のある人はぜひプレイしてみよう。