NEWS(12/03/30 18:11)
バッチ処理で処理順を変更できるようになった「IrfanView」v4.33が公開
“Highly Critical”の脆弱性も修正
多機能でありながら軽量な定番画像ビューワー「IrfanView」の最新版v4.33が、28日に公開された。また同日、悠綺氏が作成している日本語化用のDLLファイル「IrfanView Ver4.33 日本語モジュール」も公開された。「IrfanView」最新版の主な変更点は、複数ファイルに同じ処理を一括で行うバッチ処理機能で処理を行う順番を変更できるようになったこと。
バッチ処理は、[ファイル]メニューの[形式/名前の一括変換]項目で開く“ファイル形式の一括変換”ダイアログから行える。処理順を変更するには、まず“詳細設定を使用する”チェックボックスをONにしたあと、[詳細設定]ボタンから“一括変換の詳細設定”ダイアログを開く。次に、“一括変換の詳細設定”ダイアログで行いたい処理を指定し、“処理順を指定する”チェックボックスをONにして[順序の変更]ボタンから表示できる“処理順の指定”ダイアログで処理順を変更すればよい。
また、サムネイルウィンドウでJPEG画像のExif情報に含まれるサムネイル画像を優先的に読み込むオプションが追加され、サムネイル画像をExif情報に含むJPEG画像を高速で表示できるようになった。さらに、画像を水平方向に細分化して左右へランダムにずらす“Horizontal Shift”エフェクトが追加されたほか、プラグインによりJPEG XR画像の読み込みに対応した。
そのほか、細工の施されたBMP/RLE/DIB画像などを読み込むと、攻撃者にシステムを乗っ取られる可能性がある脆弱性も修正された。デンマークのセキュリティベンダーSecuniaでは、同脆弱性は深刻度が5段階中2番目に高い“Highly Critical”と評価されている。
本ソフトは、Windows 95/98/Me/NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7に対応する非商用利用時は寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Irfan Skiljan 氏
- 【対応OS】
- Windows 95/98/Me/NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(非商用のみ、寄付歓迎、商用利用時は12米ドルなど)
- 【バージョン】
- 4.33(12/03/28)