NEWS(12/04/02 14:54)

ストレージ仮想化ソフト「VVAULT 3.0」が公開、クラウドバックアップ機能を搭載

インターネットを経由した遠隔地へのリアルタイムバックアップが可能に

「VVAULT」v3.0.0「VVAULT」v3.0.0

 (株)オレガは2日、ストレージ仮想化ソフト「VVAULT」の最新版「VVAULT 3.0」を公開した。現在、同社のWebサイトから無償版「VVAULT Basic」をダウンロードできる。

 「VVAULT(ブイボルト)」は、複数のストレージを統合して単一の仮想ドライブを構築できるストレージ仮想化ソフト。Windowsが認識可能なストレージであればその種類は問わないため、SSD/HDDからNAS、USBメモリまで、さまざまな種類のストレージを混在させることが可能。

 保存したデータは階層化処理(ティアリング)が施され、その利用頻度に応じて最適なストレージへ配置される。よく利用するデータはSSDへ、あまり利用しないデータは大容量NASへ保存するといったことが簡単に実現できるため、ディスク容量と転送速度、コストのバランスに優れる。さらにv2.0からは、仮想ドライブサービスを稼働させた状態で差分バックアップ、リストア、マイグレーションが可能な独自技術“VVAULT ライブ・テクノロジー”が搭載されている。

 メジャーバージョンアップとなるv3.0では、この“VVAULT ライブ・テクノロジー”が大幅に拡張され、遠隔地にある「VVAULT」サーバーへ接続してインターネット越しにリアルタムバックアップを行う“クラウドバックアップ”機能が追加された。

 本機能を利用すれば、本社と支社の間でデータを同期するといったシステムを安価かつ容易に構築することが可能。万が一大規模な災害などで片方の機能が一時的に失われても、もう片方でデータを保全し、業務を継続することができる。

インターネット接続された別拠点の「VVAULT」サーバーへバックアップインターネット接続された別拠点の「VVAULT」サーバーへバックアップ

 なお、“クラウドバックアップ”機能のサーバー機能を利用するには、「VVAULT Professional」などの有償ライセンスを購入する必要がある。しかし、クライアント機能自体は「VVAULT Basic」にも搭載されているため、有償版と「VVAULT Basic」を組み合わせて安価に遠隔バックアップシステムを構築することもできる。

「VVAULT Basic」

【著作権者】
(株)オレガ
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Home Server 2011
【ソフト種別】
フリーソフト(接続可能なストレージは2台まで)
【バージョン】
3.0.0(12/04/02)

(柳 英俊)