NEWS(12/05/09 14:15)
3DCGモデリングソフト「Metasequoia」が12年ぶりのメジャーバージョンアップ
開発の専業化も発表され、更新頻度の向上が期待される
3DCGモデリングソフト「Metasequoia」v3.0.0が、4月29日に公開された。本ソフトのバージョンアップは6年ぶりで、メジャーバージョンアップは実に12年ぶりとなる。現在、7日に公開された最新版v3.0.1が本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
「Metasequoia(メタセコイア)」は、ポリゴン単位で立体モデルを生成・編集できるソフト。ポリゴンを滑らかな曲面に変換する“サブディビジョンサーフェス”、展開図上でのUVマッピングの編集、マッピング画像へのペイントなどに対応しており、高機能かつ比較的扱いやすいモデリングソフトとして古くから厚い支持を受けている。
また、データの可搬性が重視されており、入力・出力ともに市販のCADソフトやモデリングソフトのファイル形式を幅広くサポートしているのも特長。本ソフト独自のファイル形式“MQO”自体も、マンガ制作ソフト「コミPo!」や市販のCADソフトなどで広くサポートされている。
メジャーバージョンアップとなるv3.0.0では、メモリ管理の改良による安定性の向上、表示の高速化および高品質化が図られている。また、PSD形式画像の読み込みに対応するなど、40件以上にわたる新機能の追加および既存機能の改善が施された。
作者であるO.Mizno氏によると、「Metasequoia」はこの10数年に渡って、作者個人が主に休日を利用した、いわば“日曜プログラミング”の体裁で開発が進められていた。そのため、ユーザーへの対応などに時間が割かれてしまうことも相まって、更新が大幅に滞ってしまっていたという。しかし、今後は専業化し、「Metasequoia」の開発に集中するとのことで、更新頻度の向上やこれまで着手が難しかった新機能の追加が期待できる。
「Metasequoia」は、Windows XP/Vista/7およびVista/7の64bit版に対応するシェアウェアで、価格5,000円(税込み)のライセンスを購入・入力するまでは、MQO形式以外のフォーマットでデータが保存できないほか、プラグインやスクリプトの利用に制限が加えられる。また、本ソフトの無償版にあたる「Metasequoia LE」に関しても、最新版が近日中に公開されるとのこと。
- 【著作権者】
- O.Mizno 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 5,000円(税込み)
- 【バージョン】
- 3.0.1(12/05/07)