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大幅な高速化を果たしたストレージ仮想化ソフト「VVAULT 4.5」、無償版の機能も拡充

自宅で運用するファイルサーバーなどに冗長化・ロールバック機能を追加できる

「VVAULT」v4.5の管理画面

 (株)オレガは17日、ストレージ仮想化ソフト「VVAULT」の最新版「VVAULT 4.5」を公開した。現在、評価用の機能限定無償版「VVAULT Basic」が同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。

 「VVAULT(ブイボルト)」は、複数のストレージを統合して単一の仮想ドライブを構築できるストレージ仮想化ソフト。保存したデータは階層化処理(ティアリング)が施され、その利用頻度に応じて最適なストレージへ配置される。たとえば利用頻度の高いデータは高速なSSDへ、利用頻度が低くサイズの大きいデータはNASへ配置されるので、ディスク容量と転送速度、コストのバランスを高めて、既存のディスク資産を有効に活用することができる。

 今回のアップデートは、動作速度の高速化がメイン。データベースドライバーの改善と設計の最適化により、旧バージョンの「VVAULT 4.2」に比べ最大3.5倍の高速化を果たしている。

テストマシン上の仮想ドライブに対して、4KBのファイルの読み込み・書き込みを1,000個×3回実施し、平均処理時間より速度を算出。旧バージョンの「VVAULT 4.2」に比べ最大3.5倍の高速化

 また、個人向け無償ライセンス「VVAULT Personal」の機能が拡充されたのも注目すべき変更点。仮想ドライブを冗長化する“ライブバックアップ”や、仮想ドライブを過去の指定時刻の状態に復元する“タイムマシーン”といった機能が「VVAULT Personal」でも利用可能になった。自宅でファイルサーバーを運用しているユーザーなどに最適といえる。

 「VVAULT」には、クライアントOSでのみ利用できる個人向けのライセンス“Personal”(無償)、さらに多くの機能とサポートが付属する“Personal Plus”(月額525円)、サーバーOSで利用できる“Professional”(年額126,000円)、企業向けの最上位ライセンス“Enterprise”(年額198,000円)という4つのライセンスが用意されており、評価版に相当する「VVAULT Basic」からアップグレードできる。

ソフトウェア情報

「VVAULT Basic」
【著作権者】
(株)オレガ
【対応OS】
Windows XP/Windows Server 2003以降
【ソフト種別】
フリーソフト(接続可能なストレージは2台まで)
【バージョン】
4.5.0(13/04/17)

(柳 英俊)