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Microsoftのセキュリティ更新プログラムにWMVビデオが正常に再生できなくなる問題
「KB2803821」「KB2834904」をアンインストールすることで回避可能
(2013/7/18 14:47)
米Microsoft Corporationは17日(現地時間、以下同)、9日にリリースされたセキュリティ更新プログラム「KB2803821」「KB2834904」をインストールした環境で、WMV形式のビデオファイルが正常にエンコード・デコードできないケースがあることを明らかにした。
同社のセキュリティ情報(MS13-057)によると、“Windows Media Format Runtime”にはリモートから任意コードの実行を許してしまう脆弱性が存在する。影響するシステムはWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012およびWindows RTで、深刻度は“重要”。自動更新の対象となっている。
「KB2803821」「KB2834904」は、その脆弱性を修正するセキュリティ更新プログラム群の一部。“wmvdecod.dll”を更新する影響で、以下のソフトでWMVファイルを再生する際に上半分が表示されない場合があるという。
- 「Camtasia Studio」
- 「Adobe Premiere Pro」
- 「Serif MoviePlus」
- 「YouTube Movie Maker」
また、Adobeのサポートページによると「Adobe Premiere Elements」「Adobe After Effects」などの製品でも発生するという。そのほか、コミュニティサイト“Microsoft Answers”ではゲームエンジン「吉里吉里」でも発生することが報告されている。
この現象を回避するには、「KB2803821」「KB2834904」をアンインストールすればよいようだ。Microsoftでは原因の調査を完了し次第、セキュリティ更新プログラムの再リリースを含めた対応策をとるとしている。