ニュース

第6回“WOLF RPGエディターコンテスト”の結果が発表

マウス操作のSFアクションゲーム「RainyTower」が総合1位に

「RainyTower」

 フリーのRPG制作ソフト「WOLF RPGエディター」で制作したフリーゲームのコンテスト第6回“WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)”の最終結果が、23日に発表された。応募総数は75作品。

 ウディコンではプレイヤーの投票により、熱中度、斬新さ、物語性などの部門別順位と、総合順位が決定される。結果発表のページでは各部門の上位一覧や全作品に寄せられた投票コメントが掲載されており、作品のダウンロードも可能。

 今年の総合1位に輝いたのは、マウス操作のSFアクションゲーム「RainyTower」。操作は難しいがプレイを続けることでさまざまなサポートシステムを解放・強化することが可能で、初心者からマニアまで楽しめる点などが評価された。練り込まれた世界観や、キャラクター同士の軽妙でややブラックな掛け合いも見所で、物語性部門でも1位を獲得している。

 2位は「召喚指揮候補生」。ADVとノンフィールドRPG、部隊編制SLGを掛け合わせたような独自性の高い作品で、そのシステムやボリューム・内容共に充実したシナリオが評価された。主人公達や38人もの部隊員それぞれに用意されたキャラクターイラストや、オリジナルのBGMもクオリティが高く、画像/音声部門で1位となっている。

 3位は「ロードライト・フェイス」。使用回数に限りのあるアイテムを駆使して進むノンフィールドRPGで、アイテムを使い切ると成長用のポイントが手に入り、使い切らずに“捧げる”と体力が回復するというシステムが特徴。豊富な職業や4種類の難易度により繰り返しプレイに耐える点なども評価され、熱中度部門、遊びやすさ部門でも1位を獲得している。

「召喚指揮候補生」
「ロードライト・フェイス」

 なお、今回のウディコンでは投票者数が前回の1,032人から518人へとほぼ半減しているが、これは今回から有効投票となるためには最低4作品の評価が必要となったことも影響していると思われる。その分、1人の平均投票数は前回の約1.8倍となっており、のべ作品評価数は前回の4,500作品から4,254作品と大きな変動がないのは興味深い。“お気に入りの一作”だけでなく幅広い作品に目を向けるプレイヤーの意向が、従来に比べより濃く反映される投票結果になったと言えそうだ。

(中村 友次郎)