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Microsoft、「Visual Studio 2015 Preview」および「.NET 2015 Preview」を公開

「.NET Core 5」はオープンソース化され、WindowsだけでなくMac/Linuxもサポート

「Visual Studio 2015 Preview」

 米Microsoft Corporationは12日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2015 Preview」を公開した。現在、同社のダウンロードセンターから無償でダウンロード可能。また、「.NET 2015 Preview」も併せてリリースされている。

 「Visual Studio 2015 Preview」は、これまで「Visual Studio "14"」と呼ばれていた次期「Visual Studio」のプレビュー版。C#/VBのIDEに“Roslyn”と呼ばれる新しいコンパイラープラットフォームが組み込まれており、リファクタリング機能などが向上。C#の次期版“C# 6”もサポートされる。

 また、“ASP.NET 5”を利用したWebアプリケーションの開発や、クロスプラットフォーム対応のモバイルアプリケーション開発などがサポートされるのも大きな改善点。“Xamarin”を利用したiOS/Androidアプリの開発がサポートされるほか、Androidエミュレーターが利用できるようになる。

「Visual Studio 2015 Preview」“Xamarin”を利用したiOS/Androidアプリの開発がサポートされるほか、Androidエミュレーターが利用できるように(同社ブログ記事より引用)

 「.NET 2015 Preview」は、「.NET Core 5」と「.NET Framework 4.6」から成る。「.NET Core 5」は“ASP.NET 5”アプリケーションやストアアプリのクラウド配信などのために最適化された中核ランタイムで、WindowsだけでなくMacやLinuxもサポートされるほか、ソースコードが“GitHub”で公開される。

 一方、「.NET Framework 4.6」は「.NET Framework」の次期バージョン(バージョン情報では“4.5.3”と表記されているが、製品版は“4.6”となる)で、Windowsのみをサポート。リファレンスコードがMITライセンスで公開される。「.NET Framework 4.6」には“WPF”の改善や、高DPI環境対応の“Windows Forms”、64bit版JITコンパイラー、CLRのパフォーマンス改善、DateTime型のUnix時間への変換などがサポートされる予定。

ソフトウェア情報

「Microsoft Visual Studio Ultimate 2015 Preview」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2015(14/11/12)

(樽井 秀人)