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ディスクベンチマークソフト「CrystalDiskMark」が5年ぶりのメジャーバージョンアップ

ベンチマーク部分に「DISKSPD」を採用、キューやスレッドの数を変更可能に

「CrystalDiskMark」v4.0.3

 ストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark」v4.0.0が、4月30日に公開された。現在、不具合を修正した最新版v4.0.3が作者のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。

 「CrystalDiskMark」v4.0.0は、約5年ぶりとなるメジャーバージョンアップ。前バージョンのv3.xは、最新の“NVM Express(NVMe:高速なSSDを接続するための規格)”デバイスでピーク性能を測定できない問題や、一部セキュリティソフトとの相性問題を抱えており、後継版の開発が期待されていた。

 v4.0.0の特長は、ベンチマーク部分に「DISKSPD」を採用したこと。「DISKSPD」はMicrosoftによって開発されたオープンソースのツールで、ストレージへ負荷を与えたり、パフォーマンスを計測することが可能。テスト結果はメニューから簡単にクリップボードへコピーしたり、ファイルへ保存できる。

 さらにマルチキューテストやマルチスレッドテストにも対応しており、キューやスレッドの数を変更するためのユーザーインターフェイスも追加された。これにより、最新のNVMe対応SSDなど、初期設定のキューやスレッドではピーク性能を計れないケースにも対応できる。

テスト結果をクリップボードへコピーしたり、ファイルへ保存。旧バージョンと互換性がないので注意
キューやスレッドの数を変更

 なお、ベンチマークエンジンが変更されたため、以前のバージョンとベンチマーク結果の互換性がないので注意。

 また、本バージョンにも公式応援キャラクター“水晶雫”が登場する特別版“Shizuku Edition”が用意されているが、当初の予定より1カ月半前倒しでリリースされた関係で、残念ながら新しいテーマの追加は見送られている。新しいテーマは、6月12日から13日にかけて開催される開発者イベント“OSC 2015 Hokkaido”に合わせて公開されるとのことなので期待したい。

ソフトウェア情報

「CrystalDiskMark」
【著作権者】
ひよひよ 氏
【対応OS】
64bit版を含むXP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.0.3(15/05/06)

(樽井 秀人)