登大遊氏が開発した新しいパケットキャプチャーライブラリ「Win10Pcap」が公開

「Win10Pcap」（公式サイトより引用）

　「WinPcap」をベースに開発された新しいパケットキャプチャーライブラリ「Win10Pcap（WinPcap for Windows 10）」が、10日に公開された。現在、本ライブラリの公式サイトから無償でダウンロード可能。

　「Win10Pcap」は、「Wireshark」などのネットワークツールで利用されているオープンソースのパケットキャプチャーライブラリ「WinPcap」を発展させたもの。「PacketiX VPN」などの開発で知られる登大遊氏によって開発されており、ソースコードも公開されている。ライセンスは“GNU GPL v2.0”。

　「WinPcap」が古いNDIS 5.xドライバーモデル（ネットワークドライバーの標準規格）で実装されているのに対し、NDIS 6.xドライバーモデルに実装されているため、Windows 10でも安定して動作するのが特長。Windows 10以外にも、Windows 7/Server 2008 R2以降で動作するという。

　また、「WinPcap」とのバイナリ互換性が確保されており、「Wireshark」などの「WinPcap」対応ツールでそのまま利用することが可能。さらに、「WinPcap」が抱えていた制限の緩和や不具合の解消も行われているという。