ニュース

「NotebookLM」のスライド動画作成機能が日本語に対応 ~音声解説も性能向上

無償で始められるGoogleのAIノートサービス

同社のアナウンス

 米Googleは8月25日(現地時間)、「NotebookLM」のアップデートを発表した。2つの重要な改善が含まれており、同日より1週間かけてグローバルに展開される。

 「NotebookLM」(notebooklm.google.com)は、Googleが提供するAIノートブック。長大・難解な資料を読み込ませておくと、AIがそれを理解・整理し、情報をまとめたノートを作成したり、ユーザーへの質問に答えてくれる。

 そのほかにも、調べてほしいトピックを指定してそれに関するWeb文献を自動で収集・提案してもらったり、マインドマップの生成を依頼したり、ラジオやポッドキャストのような男女の掛け合いを聴きながら内容を理解できる「音声解説」を日本語で生成したりも可能。デスクトップ(Web)からだけでなく、スマホアプリ(iOS/Android)でも利用可能だ。利用は基本無料。

Googleが提供するAIノートブック「NotebookLM」

スライド動画作成機能が日本語に対応

 今回のアップデートでは、スライド動画作成機能が日本語を含む80カ国語に対応した。

 この機能「動画解説」(Video Overviews)は今年7月に導入された機能で、「動画概要」とも呼ばれていた。「NotebookLM」が収集したソースから画像や図、数値などをピックアップし、重要な点を音声付きで解説するスライド動画を生成することが可能で、視覚的な説明を必要とする複雑なトピックに適している。

動画解説の生成は、[Studio]パネルから可能

 動画解説の生成は、[Studio]パネルから可能。メニュー(縦3つの点)からカスタマイズ画面に進めば、言語の選択が行える。

言語の選択はカスタマイズ画面で

音声解説の強化

 また、ポッドキャストのような音声が作れる「音声解説」(Audio Overviews、音声概要とも)も強化され、英語で先行導入されていた“長い”音声解説を生成できるようになった。内容の深さや構成、ニュアンスも英語版と同様に改良される。

 なお、従来の“短い”音声解説もカスタマイズ画面で選択が可能。長い時間を確保できないなどの理由でコンパクトなダイジェストを聞きたい場合は、こちらを選択してもよいだろう。

従来の“短い”音声解説もカスタマイズ画面で選択が可能