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「NotebookLM」が強力な学習ツールに ~暗記教材、理解度テストの生成にも対応

無償で始められるGoogleのAIノートサービス

[Studio]パネルで生成できるコンテンツが拡充

 米Googleは9月11日(現地時間)、AIノートサービス「NotebookLM」のアップデートを発表した。[Studio]パネルで生成できるコンテンツが拡充されている。

 「NotebookLM」(notebooklm.google.com)は、Googleが提供するAIノートブック。長大・難解な資料を読み込ませておくと、AIがそれを理解・整理し、情報をまとめたノートを作成したり、ユーザーへの質問に答えてくれる。調べてほしいトピックを指定してそれに関するWeb文献を自動で収集・提案してもらったり、そうして集めた資料をもとに[Studio]パネルでマインドマップ「音声解説」「動画解説」を生成することもできる。

 デスクトップ(Web)に加え、スマホアプリ(iOS/Android)が用意されており、利用は基本無料だ。

 今回のアップデートでは、[Studio]パネルで以下のコンテンツを生成できるようになった。

  • フラッシュカード(Flashcards):資料をもとに暗記のための教材を生成
  • クイズ(Quizzes):理解度を試すテストを生成し、知識の定着を促す
  • レポート:従来からあるレポート機能をアップグレード。ニーズに即したフォーマットが提案されるようになるほか、作成してほしいレポートを自分で説明することもできる。130カ国語に対応

 これまでの「NotebookLM」は個人的に知識を集めて整理するという使い道が主だったが、学習や教育向けの機能が拡充された格好だ。理解度を確認しながら知識を定着させ、レポートや論文といった成果物を生み出すという一連のプロセスを、より一層強力にサポートしてくれるようになる。共有も簡単なので、教師が学習ツールとして整備し、生徒に使わせるといった用途も考えられるだろう。

暗記のための教材「フラッシュカード」

 本機能は「NotebookLM」にアクセスできる「Google Workspace」ユーザーであれば誰でも利用可能。即時・計画的リリースのドメインの両方で、すでに9月2日から展開が開始されている。実際に利用できるようになるには、15日以上かかることがある点には注意したい。