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iPhoneとAirPodsで異なる言語間での会話を同時通訳! 「Apple Intelligence」に新機能が追加
ジェン文字や画像生成機能も強化
2025年9月19日 15:32
米Appleは9月15日(日本時間)、AI機能「Apple Intelligence」に新機能を追加した。ライブ翻訳でユーザー同士のコミュニケーションをサポートする機能などが使えようになっている。
ライブ翻訳
ライブ翻訳は「メッセージ」「FaceTime」「電話」の各アプリに組み込まれ、会話を即時に翻訳してくれる。
「メッセージ」におけるライブ翻訳は、チャット画面で翻訳する言語を選ぶことで、受信・送信メッセージを自動的に翻訳してくれる。現在、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、およびスペイン語に対応する。
「FaceTime」では、会話をリアルタイムで翻訳し、その内容をキャプションで表示してくれる。電話では、FaceTimeと同様に会話の内容をキャプションで表示してくれるほか、AirPodsを使うことで、翻訳された会話をリアルタイムで音声で読み上げ可能。いずれも英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、およびスペイン語の1対1の通話に対応している。
iPhone 15 Pro以降とペアリングした「AirPods」シリーズ(AirPods 4(ANC)、AirPods Pro 2、またはAirPods Pro 3)を使えば、対面で異なる言語でのコミュニケーションをする際、会話内容の音声翻訳が可能。iPhoneにも翻訳内容が表示される。
ライブ翻訳機能は、年内には日本をはじめ、日本語、イタリア語、韓国語、中国語(北京語、簡体字)、中国語(北京語、繁体字)などの言語にも対応を拡大する予定。
ジェン文字とImage Playgroundの機能強化
オリジナル絵文字を作れる「ジェン文字」では、新たに、説明文をもとに既存の絵文字を組み合わせたジェン文字を作り出すことができる。
画像生成機能「Image Playground」では、新たに[任意のスタイル]オプションを追加。「ChatGPT」を利用してさらにクリエイティブな画像を作成できる。
ビジュアルインテリジェンスも強化
スクリーンショットを撮影するときと同じボタンを押すだけで、iPhoneの画面上に表示されているあらゆるものについて検索や質問ができるようになった。また、GoogleやeBayなどのECサービスアプリを検索し、類似する画像を見つけることができる。検索可能。さらに、ChatGPTを使うことで、画面上に表示されているものについて質問できる。
このほかにも、いくつかの機能が実装されている。
- 「ショートカット」アプリでApple Intelligenceの機能を追加可能に。テキストの要約や画像生成といったアクションをショートカットに組み込める
- フィットネスをサポートする「Workout Buddy」が追加。ユーザーのワークアウトのデータやフィットネス履歴を分析し、ワークアウト中にパーソナライズされた励ましの言葉をかけてくれる
- 「リマインダー」において、メールやウェブサイト、メモなどのコンテンツの中から最も関連性の高いアクションを認識し、自動的に分類
- 「Appleウォレット」において、注文の追跡に関する詳細情報を要約。メールアプリやWebサイトなどを行き来することなく、1カ所で確認できる
- 「メッセージ」に投票機能を追加。Apple Intelligenceを利用し、投票が役立ちそうな場面を検出し、投票を提案する
- 「メッセージ」のチャット画面の背景を、Image Playgroundを利用し、会話の内容に合わせて背景を作成できる