ニュース
「Apple Intelligence」がようやく日本語でも利用可能に
テキスト、画像、音声の処理をAIでパワーアップ、「Siri」も賢く
2025年4月1日 05:00
米Appleは3月31日(現地時間)、AI機能「Apple Intelligence」が日本語でも利用可能になったと発表した。以下のOSで、日本語を含む8カ国語が新たにサポートされた。
- iOS 18.4
- iPadOS 18.4
- macOS Sequoia 15.4
「Apple Intelligence」ではテキストの書き直し、校正、要約を依頼できる作文ツールや、ワンタップで返信できるスマートリプライが利用できるようになる。
「写真」アプリには「赤いドレスを着て踊っているマヤ」など、探しているものを説明するだけで写真を探し出せるAI検索が導入される。言葉で印象的なムービーを作成できるメモリー機能や、不要な被写体をフレームから削除できるクリーンアップツールなどもサポートされる。オリジナル画像をデザインできる「Image Playground」は単体アプリとして利用できるだけでなく、他のアプリとも統合されており、気が向いたときに利用できるのが魅力だ。
そのほかにも、以下の機能がサポートされる。
- 絵文字キーボードに説明を入力するだけで、ピッタリのジェン文字を作成
- ラフなスケッチを円で囲むだけで洗練された画像に作り変える画像マジックワンド
- 緊急性の高いメールをピックアップしてくれる優先メッセージ
- 長い通知や積み重なった通知をすばやく確認できる通知の要約
- 「メモ」アプリと「電話」アプリで声の録音、文字起こし、要約
- より自然で、文脈に則し、システム体験に緊密に統合された「Siri」
- 写っているものを検索したり、テキストを抽出・要約・翻訳できるビジュアルインテリジェンス(iOS 18.2以降を搭載したiPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iOS 18.3以降を搭載したiPhone 16e、iOS 18.4以降を搭載したiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxで利用可能)
- 「Siri」と作文ツールで「ChatGPT」にアクセス
「Apple Intelligence」はプライバシー保護を重視しており、生成モデルの多くはデバイス上で実行される。その場合、データが外部へ送出されることはない。より大きなモデルを必要とする場合はそうもいかないが、Apple シリコン搭載のプライベートクラウドコンピューティング基盤により、データが無断で再利用されたり、外部に流出することはないとしている。また、独立した専門家がサーバーで実行されるコードを検証する仕組みも業界に先駆けて整備しているとのこと。