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「Apple Intelligence」の日本語対応は4月に ~Appleが「iPhone 16e」のリリースに伴い発表

デバイス上で処理を完結しプライバシーデータを保護

 米Appleは2月19日(現地時間)、「iPhone 16e」のリリースに伴って現在は英語のみでしか使えない「Apple Intelligence」が4月に日本語を含む10種の追加言語で利用可能になることをアナウンスした。ようやく日本語を使って以下のような「Apple Intelligence」の機能を使えるようになる見込みだ。

「写真」アプリのクリーンアップ機能と検索機能

クリーンアップ機能で不要な被写体を除去

 「写真」アプリで、「Apple Intelligence」によって画像内の不要な被写体を自然に除去するクリーンアップ機能を利用できる。また、自然言語によって、アプリ内の写真や動画を検索可能。

「Apple Intelligence」による生成機能

「Image Playground」で画像を生成
「ジェン文字」で絵文字を生成

 「Apple Intelligence」によって、「Image Playground」で画像を生成したり、絵文字を生成する「ジェン文字」を生成できる。さらに、強化された文章生成機能も利用可能。

「Siri」機能の強化

 音声だけでなくタイプ入力による質問が可能になった「Siri」では会話能力が向上し、ユーザーが言葉に詰まっても、質問を理解できるようになっている。さらに、1回の質問で終わることなく、一連の会話として文脈を保つことも可能。

「ChatGPT」の統合

「Siri」から「ChatGPT」の専門知識にアクセス

 文章生成機能と「Siri」には「ChatGPT」が統合されており、「ChatGPT」のアカウントを作成したり、アプリケーションを切り替えたりすることなく、無料で「ChatGPT」の専門知識を活用できる。この「ChatGPT」への無料アクセスにはプライバシー保護が組み込まれているため、ユーザーのIPアドレスは匿名化され、OpenAI側に内容が保存されることもないという。また、ユーザーは文章生成機能と「Siri」において、「ChatGPT」へのアクセスを有効にするか選択でき、使用するタイミングや共有する情報を管理できる。

プライバシー保護

 「Apple Intelligence」では、生成モデルの多くがデバイス上で実行されるため、ユーザーのデータは外部に共有されることなく、保護されるとしている。リクエストの内容によって、より大規模なモデルにアクセスする必要がある場合には、Appleのプライベートクラウドコンピューティングが、iPhoneのプライバシーとセキュリティをクラウドにまで拡大する。その際にも、ユーザーのデータをAppleが保存したり、共有することはなく、データはユーザーのリクエストに応えるためにのみ使われるという。