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「Gemini」アプリが「LaTeX」対応を強化、PDFエクスポートもサポート

「Canvas」のどこでも数式、「LaTeX」コードでコピー

Google、「Gemini」アプリの「LaTeX」対応を強化

 米Googleは10月27日(現地時間)、「Gemini」アプリの「LaTeX」レンダリングを改善したと発表した。PDFエクスポート機能も追加されており、すでに「Google Workspace」への展開が始まっているとのこと。

 「LaTeX」はフリーの文書作成・組版システムで、数式、表、段組みといった書式を持つ高品質の文書を作成できることから、学術、科学、技術分野で広く用いられている。一方で「LaTeX」の仕様は多岐にわたり複雑で、作業を行うには専門のエディターアプリと、エラーを発見して修正するための技術的な専門知識が必要とされる。しかし、「Gemini」アプリによる「LaTeX」の扱いが改善されたことで、そのハードルは大きく下がる。誰でも簡単にプロフェッショナルなドキュメントを作成できるようになるだろう。

 今回、「Gemini」アプリに追加された「LaTeX」機能は以下の通り。

  • PDFへのエクスポート:「LaTeX」を用いてPDFファイルを生成し、「Gemini」アプリでプレビュー・ダウンロード
  • 「Canvas」に[𝒇𝚡]ボタンを追加:どこにでも「LaTeX」数式を追加できる
  • コピー処理の改善:「Gemini」アプリの応答に含まれる「LaTeX」テキストをコピーすると、レンダリングされていない「LaTeX」コードがクリップボードへコピーされるように
「LaTeX」を用いてPDFファイルを生成し、「Gemini」アプリでプレビュー・ダウンロード
「Canvas」に[𝒇𝚡]ボタンを追加
レンダリングされていない「LaTeX」コード。レンダリング済みの「LaTeX」テキストをコピーすることでクリップボードへコピーできる

 PDFへのエクスポートは現在、Web(gemini.google.com)で利用可能。モバイルアプリ(iOS/Android)では読み取り専用で閲覧できる。利用可能な「Google Workspace」プランは以下の通り。

  • Business Standard、Business Plus
  • Enterprise Standard、Enterprise Plus
  • Essentials Starter、Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus
  • Education Fundamentals、Standard、Plus
  • Nonprofits

 また、以下のアドオンプランでも利用できる。