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最新鋭の動画生成AI「Sora 2」が「Microsoft 365 Copilot」に統合

動画制作に慣れていなくても言葉で説明するだけで魅力的なビデオクリップを作成できる

同社のアナウンス

 米Microsoftは11月18日(現地時間)、「Sora 2」が「Microsoft 365 Copilot」で利用できるようになったと発表した。「Microsoft 365 Copilot」のライセンスがあるユーザーであれば、「作成」エクスペリエンス(m365.cloud.microsoft/create/)から「Sora 2」でビデオの生成を始められる。

 「Sora 2」はOpenAIが2025年9月に発表したばかりの新しい動画・音声生成モデル。前モデルよりも大幅に進化しているのはもちろん、物理的に正確で、リアリティがあり、背景音、効果音、セリフなどもリアルに生成できる。また、コントロール性にも優れており、カメラアングルや画風(映画風・アニメ風など)も自由に指定できるのが魅力だ。

 「Sora 2」が「Microsoft 365 Copilot」に統合されれば、動画制作に慣れていないビジネスユーザーでも言葉で説明するだけで、簡単に魅力的なビデオクリップを作成できる。

 生成された動画ファイルは「OneDrive for Business」に保存され、「Microsoft 365」(Office)アプリや動画編集ソフト「Clipchamp」などと組み合わせることができる。ファイルにはAIで生成されたことを示す透かしが付与されるほか、企業データの流出などを防止するソリューション「Microsoft Purview」を用いたコントロールも可能。

 「Sora 2」の「Microsoft 365 Copilot」統合は同日より、先進的なAI機能を一般提供に先駆けてテストできる「Frontier」プログラムで提供される。IT管理者は専用のオプションで機能のON/OFFが可能。ただし、初期仕様では720p解像度、最大12秒の動画生成に制限される。