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Google、音楽生成AIモデル「Lyria 3 Pro」を発表 ~最大3分の楽曲を生成可能、「Gemini」アプリや「Google Vids」にも統合
2026年3月26日 11:28
米Googleは3月25日(現地時間)、新しい音楽生成モデル「Lyria 3 Pro」を発表した。同社が先月リリースした音楽生成モデル「Lyria 3」をベースにした上位モデルで、最大3分の楽曲生成に対応するほか、カスタマイズやクリエイティブなコントロールが可能。イントロ、ヴァース、コーラス、ブリッジなど特定の要素もプロンプトで指定できるようになった。
「Lyria 3」は用途に応じた2つのバリアントで提供される。
- Lyria 3 Pro(lyria-3-pro-preview);フルレングスの楽曲生成に特化したプレミアムモデル。約3分のトラックを生成でき、イントロ、ヴァース(Aメロ)、ブリッジ(Bメロ)、コーラス(サビ)といった楽曲構成の各セクションをプロンプトで細かく指定できる。ミュージシャンやクリエイターがスタジオ品質の楽曲制作に利用することを想定
- Lyria 3 Clip(lyria-3-clip-preview):速度と大量リクエストに最適化されたバリアント。30秒のクリップを高品質で生成でき、高速プロトタイピングやループするBGM、SNSで共有するショート動画などのコンテンツ制作に向く
両モデルとも表情豊かなボーカルの再現可能で、楽曲の自然さ、クリアさが向上しているという。複数言語でボーカルを生成したり、ポップ、ファンク、モータウンといった多様なジャンルをまたいだ作曲も可能。プロンプトによるテンポの調整や歌詞の開始・終了タイミングの制御、入力した画像のスタイルや情景にあった音楽を生成するマルチモーダル性能なども備える。
「Lyria 3」は、さまざまなGoogleのプロダクトに組み込まれる。
- 「Gemini」アプリ:「Lyria 3 Pro」を有料サブスクライバー(「Google AI Pro」など)向けに提供。日本語にも対応する(18歳以上)
- Google Vids:「Lyria 3」と「Lyria 3 Pro」による楽曲生成機能を3月25日よりロールアウト。動画プロジェクトに楽曲や歌詞をそのまま挿入できる(有料プランへの加入が必要)
- Vertex AI:大規模な音声生成を必要とする企業向けに「Lyria 3 Pro」をパブリックプレビューとして提供
- Gemini API/Google AI Studio:リアルタイムの音楽生成「Lyria RealTime」とともに、有料でAPI提供
- ProducerAI:ミュージシャンたちが開発した協働型音楽制作ツール「producer.ai」で、「Lyria 3」を無料および有料加入者向けに世界展開
なお、「Lyria 3」が生成するすべての楽曲には「SynthID」による電子透かしが自動的に埋め込まれるため、音声がAIで編集・加工されたかどうかはあとから検証できる。また、モデルの学習には「YouTube」およびGoogleが権利を持つ素材のみを使用しており、アーティスト名をプロンプトで指定しても特定クリエイターの表現を模倣しない設計となっているとのこと。





















