NEWS(11/09/20 17:19)

Microsoft、次期開発環境「Visual Studio 11 Developer Preview」を一般公開

.NET Framework 4.5を利用したWindowsアプリケーションを開発可能

「Visual Studio 11 Developer Preview」「Visual Studio 11 Developer Preview」

 米Microsoft Corporationは16日(太平洋夏時間)、同社製開発環境“Visual Studio”シリーズの次期バージョン「Visual Studio 11」(以下、「VS11」)の“Developer Preview”版の一般公開を開始した。“MSDN サブスクリプション”の購入者向けには、14日(現地時間)に先行公開されている。

 「VS11」は、開発環境“Visual Studio”の次期バージョンで、.NET Framework 4の後継バージョン“.NET Framework 4.5”を利用したWindowsアプリケーションが開発可能。本ソフトには、“.NET Framework 4.5”のプレビュー版「.NET Framework 4.5 Developer Preview」が同梱されており、非同期プログラミングなどの新しい技術を一足早く体験できる。

 「VS11」のユーザーインターフェイスは、現行の「Visual Studi 2010」(以下、「VS2010」)とほぼ同じだが、開発効率を高める支援ツール「Productivity Power Tools」の機能が一部取り込まれており、タブのピン留めや検索機能つきの“参照の追加”ダイアログ、絞り込み検索に対応した“ソリューション エクスプローラー”、3,000以上のコマンドから目的のコマンドをすばやく探し出せる“Quick Launch”などの機能を標準で利用可能だ。

“.NET Framework 4.5”を利用したWindowsアプリケーションが開発可能“.NET Framework 4.5”を利用したWindowsアプリケーションが開発可能

検索機能つきの“参照の追加”ダイアログ検索機能つきの“参照の追加”ダイアログ

絞り込み検索に対応した“ソリューション エクスプローラー”絞り込み検索に対応した“ソリューション エクスプローラー”

目的のコマンドをすばやく探し出せる“Quick Launch”目的のコマンドをすばやく探し出せる“Quick Launch”

「Microsoft Help Viewer」v2.0「Microsoft Help Viewer」v2.0

 そのほか、ローカルへインストールしたヘルプを閲覧できる「Microsoft Help Viewer(ヘルプ ビューアー)」がv2.0へと更新された。「VS2010 SP1」に搭載されていたv1.1よりもユーザーインターフェイスが改善されている。

 「VS11」“Developer Preview”版は、Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8およびServer 2003/Vista/Server 2008/7/8の64bit版に対応しており、2012年6月30日まで無償で利用可能。現行の「VS2010」との併用もサポートされている。ただし、あくまでも開発者向けに公開されたプレリリース版であり、通常の開発業務での利用は推奨されていないので注意。

 なお、先日公開された次期Windowsのプレビュー版「Windows Developer Preview」にも、機能限定版の開発環境「Microsoft Visual Studio 11 Express」を同梱したものが用意されている。こちらはタッチ操作に適した“Metro Style”アプリケーションを開発可能なテンプレートが同梱されており、デザインツール「Microsoft Expression Blend 5」を併用して、デザイン性に優れた“Metro Style”アプリケーションを手軽に開発できるようになっている。

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64/8 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
CTP(11/09/16)

(柳 英俊)