NEWS(12/08/29 12:22)
「Firefox 15」が正式公開、メモリ管理が改善されアドオンからのメモリリークが解消
Windows版では“サイレントアップデート”に対応。Android版ではタブレットへ最適化
Mozillaは28日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 15」を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。また、Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
デスクトップ向け「Firefox 15」ではメモリ管理の改善が進み、アドオンが原因で発生するメモリリークが大幅に削減された。アドオンを多数利用したり長時間起動し続けた場合でも、メモリ使用量が低く抑えられており、快適に利用できる。ただし、新しいガベージコレクション方式“Incremental GC”の採用は見送られている。
また、Windows版では“サイレントアップデート”へ対応。バックグラウンドで自動更新されるため、ユーザーはアップデートを意識しなくて済む。そのほかにも、SPDY v3への対応、WebGLで圧縮テクスチャがサポートされるなどの機能追加も施されている。内蔵PDFビューワーは同梱されているものの、標準では無効化されている。
開発者向け機能としては、JavaScriptデバッガ、レスポンシブデザインビュー、レイアウトビューといった新しいツールが追加。さらにWeb標準技術への対応も引き続き進められており、高精度タイマーや“Opus”音声コーデックなどがサポートされたほか、次世代JavaScriptで標準化予定の各種機能へいち早く対応している。
なお、Android版「Firefox 15」も同日公開された。前バージョンで行われたスマートフォン端末への最適化に引き続き、本バージョンではタブレット端末への最適化が進められ、デザインが刷新されたほか、パフォーマンスが劇的に向上している。
【13:30追記】
「Firefox 15」では、16件の脆弱性も修正されている。脆弱性の深刻度の内訳は、Mozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が7件、2番目に高い“高”が6件、3番目に高い“中”が3件となっている。
「Firefox」Windows版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 15.0(12/08/28)