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Microsoft Research、映像内の動物を自動追跡して軌跡を表示できる「ZooTracer」
魚の群れを撮影した動画でも1匹の魚の軌跡をかなり正確に追跡できる
(2014/2/25 18:06)
米Microsoft Corporationの研究部門である“Microsoft Research”は24日(現地時間)、映像に映った動物の動きを自動追跡して軌跡を表示できるソフト「ZooTracer」を公開した。Windowsに対応するフリーソフトで、現在“Microsoft Research”のWebサイトからダウンロードできる。
なお、動作には.NET Framework v.4.5以降および、「Visual C++ Redistributable Packages for Visual Studio 2013」が必要。また、オープンソースの画像解析向けライブラリ「OpenCV for Windows」v2.4.8をインストールし、インストールフォルダ内の“\build\x64\vc12\bin”サブフォルダ内にある以下のファイルを本ソフトの実行ファイルと同じフォルダ内へコピーしておく必要がある。
- “opencv_core248.dll”
- “opencv_ffmpeg248_64.dll”
- “opencv_highgui248.dll”
画面は左側に表示されたタブを切り替えることで、右側に各種操作用のユーザーインターフェイスが表示される仕組み。基本的な使い方は、まず[File]タブの[Open Video]ボタンから動画ファイルを開き、[interactive trace]タブへ切り替えよう。すると画面右側に動画のプレビューが表示され、しばらく待つと左端のプログレスバーが赤から青になったあと徐々に灰色になる。すべて灰色になったら準備完了だ。
プレビュー右側のスライドバーで動画を進めたり戻したりしながら、プレビュー上で動きの軌跡を表示したい動物を何回かクリックすると、軌跡が表示される。軌跡のデータは連続する座標データとしてCSVファイルへ保存可能。
編集部にて試用したところ、魚の群れを撮影した動画でも、5、6回のクリックで1匹の魚の軌跡をかなり正確に追跡できた。ただし、動画ファイルを開いてから解析完了まではかなりの時間を要する場合があるので注意。
“Microsoft Research”によると、本ソフトは生物学における実験室およびフィールドでの動物の行動を容易に分析するために、録画機器に依存せず軌跡を表示できるように開発されているという。
ソフトウェア情報
- 「ZooTracer」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7 x64で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(非商用のみ)
- 【バージョン】
- 1.0(14/02/24)