レビュー

プラグインで自由に機能を追加・削除できるコマンド入力型のアプリランチャー「Zazu」

オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応アプリ

「Zazu」v0.5.2

 「Zazu」は、プラグインで機能を拡張できるコマンド入力型のアプリケーションランチャー。Windows/Mac/Linuxなどに対応するクロスプラットフォームアプリケーションで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。“GitHub”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。

 Macで人気の「Alfred」に代わるオープンソースツールとして開発が進められているアプリケーションランチャー。実装されている機能がすべてプラグインベースになっているのが特徴で、機能の追加や削除が柔軟に行えるのがメリットと言える。

 コマンドを自作する時に利用するテンプレートプラグインや、コマンドが見つからない場合に“Google”検索を呼び出すフォールバックプラグインを除けば、初期状態でインストールされているプラグインは5種類。基本となるのは「Zazu File Finder」で、これはアプリケーションやファイルの検索機能を提供する。[Alt]+スペースキーで「Zazu」を呼び出してキーワードを入力すれば、それにマッチするアプリケーションがリストアップされる。

アプリケーションやファイルの検索機能を提供する「File Finder」

 「System for Zazu」は、システムコマンドを実行するためのプラグイン。PCをロックする“lock”コマンドや、シャットダウンする“shutdown”、ごみ箱を空にする“empty trash”などのコマンドが利用可能だ。

 「Calculator」は、簡単な計算を行うためのプラグイン。「Zazu」に数式を入力すると、その計算結果を表示してくれる。通貨換算を行うプラグインやカラーコードを扱うプラグインなども用意されいるので、もし必要ならば追加してみてはどうだろうか。

簡単な計算を行うためのプラグイン「Calculator」

 プラグインの追加は、「Zazu Package Manager」を利用する。“install”コマンドを入力すると利用可能なプラグインがリストアップされるので、好みのものを選んで実行するだけだ。アンインストールを行う“uninstall”コマンドや、インストール済みプラグインをリストアップする“list”コマンドなども利用できる。

「Zazu Package Manager」でプラグインを管理

 そのほかにも、[Windows]+[Shift]+[V]キーでクリップボードの履歴管理プラグイン「Clipboard manager for Zazu」を呼び出すことが可能。クリップボードにコピーしたデータの再利用が行える。プラグインやホットキーの設定は、ユーザーフォルダー(%USERPROFILE%)の“.zazurc.json”ファイルで管理する仕組みになっているので、これをクラウドストレージなどで同期するように設定しておけば、どこでも同じ設定で「Zazu」を利用できる。

クリップボードの履歴管理
プラグインやホットキーの設定はユーザーフォルダー“.zazurc.json”ファイルで管理する仕組み

ソフトウェア情報

「Zazu」
【著作権者】
Tiny Taco Team
【対応OS】
Windows/Mac/Linuxなど(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.5.2(17/03/28)