ホームネットワークのセキュリティリスクを診断する無償ツール「Bitdefender Home Scanner」

「Bitdefender Home Scanner」v1.0.1205

　「Bitdefender Home Scanner」は、ホームネットワークのセキュリティリスクを調査・診断するツール。Windows 7/8/8.1/10に対応するフリーソフトで、現在Bitdefender社のWebサイトからダウンロードできる。

　本ソフトは、マルウェア対策ソフト「Bitdefender」の開発で知られるBitdefender社が無償で提供しているホームネットワークスキャナー。接続中のWi-Fiネットワークをスキャンして、不審なデバイスが接続していないかチェックしたり、脆弱なパスワードを利用していないかどうかや、弱い暗号化通信を用いていないかといったセキュリティリスクの存在を調査することが可能。また、同社が保有する脆弱性データベースと突き合わせて、ホームネットワークに関する詳細なセキュリティレポートを作成することもできる

　本ソフトの利用には、無償のアカウントの登録が必要。未登録の場合は、姓・名、メールアドレス、パスワードの登録が必要だ。アカウントを登録してログインすると、接続中のネットワークがホームネットワークであるかどうかを確認する画面が現れる。本ソフトはあくまでもホームネットワーク向けのツールで、パブリックネットワーク（公衆無線LANなど）での利用は想定されていないので注意したい。

本ソフトの利用には、無償のアカウントの登録が必要

接続中のネットワークがホームネットワークであるかどうかを確認する画面

　確認画面をパスすると、ネットワークのスキャンが開始されるので、しばらく待つ。スキャンが完了すると、ホームネットワーク内のデバイスが列挙され、問題のないデバイスには“NO RISK FOUND”、問題を抱えているデバイスには“POTENTIALLY AT RISK”などと表示される。

ネットワークのスキャンが開始。完了するまでしばらく待つ

　詳細は列をクリックすると閲覧することが可能。SSID、IPアドレス、MACアドレスといったデバイスに関する情報や、「Bitdefender Home Scanner」によって検出されたセキュリティリスクの一覧へアクセスすることができる。ホームネットワークへ新たにデバイスが接続された場合はポップアップで通知され、スキャンを行うか無視するかを選択できる。

ホームネットワーク内のデバイス

SSID、IPアドレス、MACアドレスといったデバイスに関する情報

「Bitdefender Home Scanner」によって検出されたセキュリティリスク

　なお、「Bitdefender Home Scanner」はセキュリティリスクを調査するためのツールであり、それを解決するツールではないので注意。問題を解決するには、ユーザーによる設定の変更や、専門のソリューションを別途導入する必要がある。