REVIEW(10/02/04)
次々とルールが変化していくインベーダー風シューティングゲーム「RULES」
ただのインベーダーが突然ブロック崩しや体当たりで敵を倒すアクションに変化
「RULES」は、次々とルールが変化する2Dシューティングゲーム。Windows 95/98/Me/2000/XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vista/7での動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
画面は2D固定型で、敵は画面上側にインベーダーゲーム風の編隊を組んでいる。プレイヤーは自機を操作し、敵の攻撃を避けつつショットで敵を倒していくのが基本的なルールとなる。しかし、しばらくするとゲームのルールが次々と変化してしまうのが本作の特徴だ。
ルールは、自機を左右に動かしながらショットを撃つというスタンダードなものをはじめ、自機の撃ったショットがブロック崩しゲームのボールのようにバウンドし、ボールを落とさないように自機で弾かなければならないものや、自機が一切ショットを撃てない代わりにフィールド上を自由に移動でき、体当たりで敵を倒すものなど、ユニークなものが多種多彩に用意されている。
ルールの変更は、画面上の敵をすべて倒したときだけでなく、そのルールが開始されてから一定時間経過するか、自機が3機破壊されることでも強制的に行われる仕組み。ルールが切り替わる際は画面全体にゲームのタイトルが表示されるが、ルールの説明などは一切ない。
さらにルールはランダムに選出される上、自機の操作方法や自機が撃つショットの性質、自機や敵のサイズといった要素の違いでしかなく、ルールが変わったからといってゲームの画面などがガラリと変わるわけではない。そのため、変化したルールをすばやく把握して、適切に対処できるかどうかが試される。とくに敵を倒しきれなかったときは、心の準備をする間もなく次のルールへ挑まなければならないため、より冷静な判断が求められるだろう。
また本作は、どれだけ敵の攻撃を受けてもゲームオーバーになることはない。その代わり、画面左上に表示された残り時間が0になるとゲーム終了となり、その時点でのスコアを競うのが目的だ。
スコアは、敵を倒した際にすぐ加算されるのではなく、まず画面右上に仮のスコアとして加算される。また、プレイ中はスコア加算にかかる倍率が徐々に増えていく。敵の攻撃を受けたり、ルールが切り替わると、仮のスコアに倍率をかけた数値が本来のスコアとして加算されるとともに、倍率が1に戻る仕組み。
スコアを伸ばすには、スコア加算にかかる倍率を下げないためにも、敵の攻撃を極力受けないようにすることが大切だ。しかし本作は、どれだけ敵の攻撃を受けてもよいという性質上、必ずしもすべてのルールに対して全力で臨む必要はない。ハイスコアを狙うには、自分にとって不利なルールはわざと敵の攻撃を受けて早々に切り上げ、有利なルールで敵の殲滅を狙うといった戦略が必要となるだろう。
- 【著作権者】
- Hideki Kubo 氏
- 【対応OS】
- Windows 95/98/Me/2000/XP(編集部にてWindows Vista/7での動作も確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.01(10/01/18)