REVIEW(10/06/25)
某国諜報機関でも利用される“超解像”技術を搭載した動画補正ソフト「vReveal」
お手軽な動画補正ソフトとしてフリーで利用することも可能
「vReveal」は、簡単な操作で動画の画質を向上できるソフト。Windows XP/Vista/7に対応する3,600円のシェアウェアで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、本ソフトは海外製だが、標準でユーザーインターフェイスの日本語表示が可能。
本ソフトはフリーソフトとして利用することも可能だが、その場合は本ソフトの大きな特長の1つである、動画の画質を補いつつ解像度を上げる“超解像効果”を利用できない。そのほか、出力できる動画の最大幅が480ピクセルに制限される、保存された動画に3秒間透かしが入る、一部の補正機能を利用できないといった制限がある。
本ソフトが備える“超解像効果”は、複数のフレームを分析して1つのフレームに補正をかけていく仕組みとなっており、法執行機関や諜報機関でも利用されている技術をもとにしている。これにより、動画の解像度を上げつつ詳細がぼけない鮮明な映像へ変換することが可能。なお本ソフトでは、“超解像効果”を利用できるのは576ピクセル以下の解像度をもつ動画ファイルに限られる。
“超解像効果”などの機能を利用しない場合は、お手軽な動画補正ソフトとしてフリーで利用することが可能。動画を撮影した際に発生した手ぶれを軽減する機能や、動画のコントラストやホワイトバランス調整したり、シャープをかけるといった機能のほか、動画をモノクロやセピア色にするといったエフェクト機能を利用できる。
これらの加工は、それぞれ用意されたボタンを押すだけで簡単に行えるほか、スライダーを使って補正のかかり具合を細かく調節することも可能だ。また本ソフトでは、対応するグラフィックボートを利用している場合、NVIDIAの“CUDA”技術を利用して高速に動画の補正処理を行える。
画面は左右2ペイン構成で、左ペインはタブ切り替え型となっており、補正する動画を選択する[ギャラリー]タブ、各補正を行うためのボタンやスライダーが並ぶ[高画質化]タブ、補正した動画をローカルに保存したり、“YouTube”や“Facebook”に直接アップロードできる[保存&共有]タブが用意されている。
右ペインは、補正した動画をプレビューできる簡易的な動画プレイヤーとなっており、再生中の動画を画面の左右に分割させ、オリジナルの動画と補正後の動画を見比べながら補正することもできる。
動画の入力は、WMV/AVI/MPEG/ASF形式に対応しているほか、「QuickTime」をインストールすることでMOV/MPEG4/3GP形式の動画にも対応する。さらに自前でコーデックを用意することも可能。補正した動画は、WMVまたはAVI形式で出力できる。また左側に補正前、右側に補正後の動画を配置し、本ソフトの効果を実感しやすくした動画を作成することも可能。
- 【著作権者】
- MotionDSP Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 3,600円
- 【バージョン】
- 2.0.3.6788(10/05/31)