REVIEW(10/07/23)
キャラのAIを組み立ててゴールまで導くパズルゲーム「Kamo-Puzzle かもなび」
指示の設定されたパネルをマスにセットしてキャラクターの行動パターンを作成
「Kamo-Puzzle かもなび」は、キャラクターが自動的にゴールまでたどり着けるように、行動パターンを組み立ててあげるパズルゲーム。Windows XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作も確認した。ベクターのライブラリページからダウンロードできる。
画面は2D見下ろし視点で、フィールドは壁や障害物などが配置された簡単な迷路のようになっている。ゲームの目的は、フィールド上に配置された“かものラルフ君(以下、ラルフ君)”を、彼女のいる場所まで導いてあげること。ただし、本作ではプレイヤーが直接ラルフ君を操作することはできず、ラルフ君が自動で彼女のいる場所までたどり着けるよう、ステージ開始時に行動パターンを組み立ててあげる必要がある。
ラルフ君の行動パターンは、画面右上に用意されたパネルを使って設定する仕組み。パネルではそれぞれ、障害物にぶつかるまで前進する、その場で90度右方向へ向きを変える、パンチを繰り出して障害物を破壊するといった指示が可能。このパネルを空白のマスにセットしていくことで、ラルフ君がプレイヤーの設定した行動パターンに従ってフィールド上を進んでいく仕組みだ。
パネルをセットするマスには数字がふってあり、ラルフ君は数字の少ないほうにセットしたパネルから指示をひとつずつ順番にこなし、最後のパネルが終わるとまた1番のパネルへ戻る。また、ステージごとにセットできるパネルの数に上限が設けられているほか、ステージによっては使用できないパネルもある。
パネルのなかには、“目の前が壁や障害物なら次の指示へ、違えば指定した番号の指示へ”というように、条件を満たした場合のみ数字の順番以外の行動をとれるものも用意されている。逆に言えば、そのように複雑な指示を組み合わせなければクリアできないステージも存在するというわけだ。見事ステージをクリアすると、ラルフ君と彼女の幸せそうなひとときを垣間見れる。なお、指示を誤って彼女を殴ってしまうと、ものすごい勢いで怒られてしまうので注意。
本作には全30ステージが用意されているほか、ベクターのライブラリページには、より難易度の高いステージを楽しめる「Kamo-Puzzle かもなび(ステージデータ 詰め替えパック)」も公開されており、やり応えはバツグン。さらに、オリジナルのステージを作成できるエディターも同梱されているので、パズルゲームが好きな人は、かなり長く遊べるのではないだろうか。
- 【著作権者】
- かもきち 氏
- 【対応OS】
- Windows XP(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.01