REVIEW(10/07/29)
絵を描くと同時に音楽を奏でる「Dragencer Lite」の上位版「Dragencer Pro」
リズムトラックの上に絵を描いて奏でた旋律を重ねてミュージッククリップを作成
「Dragencer Pro」は、インテル(株)が主催するコラボレーション作品制作プロジェクト“ガッサク。”で公開されている、作曲とお絵かきを融合した新感覚の動画作成ソフト「Dragencer Lite」の上位版。Windows XP/VistaおよびVistaの64bit版に対応するフリーソフトで、“ガッサク。”からダウンロードできる。なお、動作には「QuickTime」が必要。
キャンバス上をドラッグすると線が描けると同時に、描かれた線の上下関係に応じた高さの音が出るという基本は下位版の「Dragencer Lite」と同じだが、「Dragencer Pro」ではパターンモードとソングモードという2つのモードを使って、リズムトラックの作成を含めた本格的な楽曲作成が可能。パターンモードで作成したリズムなどのパターンをソングモードで組み合わせることで、1つのミュージッククリップを作成できる。
パターンモードはステップシーケンサーになっており、1小節のドラムとベースを16分音符で入力可能。ベースは音の高さ、ドラムはバスドラ・スネア・シンバルの音色を1音ずつプルダウンメニューから選択することでリズムを作っていく。また、1つの音符にキャンバスで描いた絵を1枚関連付けることで、リズムを再生した際にパラパラマンガのようにアニメーションさせることが可能。
キャンバスで絵を描く際には1つ前に描いた絵が保持されるためパラパラマンガを描きやすくなっているほか、任意の画像をキャンバスに読み込むこともできる。なお、パターンモードでキャンバスに絵を描く際にも描かれた線の上下関係に応じた高さの音が出るが、作成したリズムの再生時には反映されない。
ソングモードでは、パターンモードで作成したリズムパターンを組み合わせて最大32小節のミュージッククリップを作成可能。リズムパターンを組み合わせるだけでなくキャンバスに線を描くことで主旋律を奏でられ、その演奏と描画の様子を保存することが可能。
主旋律は2つまで重ねて記録することでき、音色は4種類から選ぶことができる。また、ベースのエフェクトをリアルタイムで調節して記録することも可能。作成したミュージッククリップは400×320ピクセルのMOV動画として保存できる。
- 【著作権者】
- invisible designs lab.、インテル(株)
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00