REVIEW(10/08/04)

指定したフォルダのスナップショットを日ごとに作成してバックアップ「mdumpfs」

ハードリンクを活用してバックアップファイルの重複を防ぎディスク消費を抑える

「mdumpfs」「mdumpfs」

 「mdumpfs」は、指定したフォルダのスナップショットを日ごとに作成してバックアップできるソフト。Windows 2000/XP/Server 2003に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 1.0または1.1が必要。

 本ソフトは、フォルダの内容を毎日バックアップしたい場合に便利。バックアップ対象のフォルダは、バックアップ先のフォルダの中へ年・月・日ごとにサブフォルダを作成して保存される。たとえば、本ソフトで2010年8月4日に“D:\Backup”フォルダへ“Sampleフォルダ”をバックアップすると、ファイルは“D:\Backup\2010\08\04\Sample”に保存される。そのため、いつのファイルを取り出したいかさえわかっていれば、すぐにファイルを探し出せる。

 また、毎日ファイルを保存するとなると心配になるのがディスクの空き容量だが、本ソフトでは“ハードリンク”を活用して、同じファイルを重複してコピーしない仕組みなので、バックアップファイルの容量を抑えることが可能。

 “ハードリンク”とは、ファイルやディレクトリを別のパスで参照できるようにする仕組みで、重複したファイルはファイルの複製ではなく、身代わりとしてリンクだけが配置される。ユーザーからは、あたかも同じファイルがコピーされているように見えるが、ファイルの実体は1つしかない。本ソフトでは標準で31日前まで重複チェックを行い、重複があれば実ファイルの変わりにハードリンクを配置する。

 そのほか、正規表現でバックアップ対象から除外するファイルを指定する機能などを備えている。

Windowsの「タスクスケジューラ」へ登録して定期実行しようWindowsの「タスクスケジューラ」へ登録して定期実行しよう

 なお、本ソフトは単独でスケジュール実行機能を備えておらず、定期的に実行する際には、本ソフトからWindowsの「タスクスケジューラ」へ登録する仕組みになっている。そのため、本ソフトを起動していなかったり、Windowsからログオフした状態でも本ソフトを定期実行してバックアップを行うことが可能だ。

【著作権者】
Mayuki Sawatari 氏
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.1

(柳 英俊)

お詫びと訂正:記事初出時、著作権者名が誤っておりました。お詫びして訂正いたします。