REVIEW（10/08/27）

　「サンカク▲クリスタル」は、三角形のブロックを重ねて四角形を作っていく、1人プレイ専用の落ちものパズルゲーム。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　基本的なルールはシンプルで、同じ色をした四角形のブロックを3つ以上隣接させて消していき、ハイスコアを目指すのみ。ただし本作では、画面上部から四角形のブロックがそのまま落ちてくるのではなく、三角形のブロックが1つまたは2つずつ落ちてくる。そのため、同じ色のブロックをそろえることを頭に入れつつ、まずは三角形のブロックを2つ重ねて四角形を作る必要がある。

　四角形のブロックを作るには、落ちてくる三角形のブロックを回転させ、斜辺を合わせて重ねればよい。このとき、赤と赤のブロックを重ねると、そのまま赤い四角形のブロックになるが、赤と青のブロックを重ねると紫のブロックになるというように、色が異なる三角形を重ねると、2つの三角形の色を足した色の四角形となる。

　さらに、プレイしていると、光り輝く白い三角形のブロックが出現することがある。白いブロックは、どの色のブロックと重ねても白い四角形のブロックとなるほか、白い四角形のブロックを3つ以上隣接させても消すことができない。

　白いブロックを消すには、赤白赤などのように、白いブロックの左右または上下に同じ色のブロックを配置し、白いブロックを挟み込む必要がある。白いブロックを消すと、“ラッキースパーク”という特殊効果が発生し、三角形のブロックを斜辺が上向きになるように回転させたり、四角形のブロックの色を変化させるといった、画面上のブロックが消しやすくなる特典がある。さらに白いブロックを縦または横方向に7個並べると多大なスコアを得られる“スーパーボーナス”が発生する。

　もちろん本作でも、ブロックが消えることによる配置の変化を利用した連鎖を狙うことが可能。しかし、まず四角形を作るというルールから、ただブロックを消すだけでもなかなかうまくいかないため、連鎖が決まったときの快感はひとしおだ。

　また、四角形のブロックを4つ以上隣接させて消すと、隣接する三角形のブロックが回転し、連鎖が発生しやすくなる。斜辺が下向きになって孤立してしまった三角形が多い場合などは、意識して狙ってみよう。さらに、三角形の斜辺が下向きになってしまった場合は、真横から三角形のブロックを押し込んで四角形にすることも可能だ。

　ブロックを消していくとレベルが上がり、落ちてくるブロックの色が増えるほか、落下速度が上昇していく。ブロックを消すのが間に合わず、ブロックがフィールドの最上段に達してしまうとゲームオーバーとなる。シンプルなルールのなかに、ほどよい難易度と連鎖やボーナスなどの要素が詰め込まれた、落ちものパズルゲームが好きな人にはたまらない作品だ。