REVIEW(11/07/07)
作者のこだわりを感じるリアル志向の実写釣りゲーム「ヘチ釣り王」
リアルに竿がしなる魚との駆け引きが楽しい
「ヘチ釣り王」は、魚がかかった際の竿の曲がり方などにこだわったリアル志向の釣りゲーム。Windows XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作にはDirectX 9以降が必要。
一般的に釣りといえばエサを遠くに投げて魚を狙うイメージだが、本作では防波堤などの近くにエサを落とし込んで魚を釣る“ヘチ釣り”を体験できる。画面は釣りをしている風景を横から見た構図で、右側から釣竿が伸びている。背景は実写となっており臨場感はバツグンだ。
ゲームを開始したら、メニューから仕掛けとエサを選択し、マウスの左ボタンでラインを出してエサを海中に落とし込もう。アタリがきて竿がしなったら、マウスホイールを上方向に回転させてアワセを入れる。あとはマウスホイールの回転で竿の角度を調節しつつ、マウスの右ボタンやホイールボタンでリールを巻き、魚が十分に弱ったら[Ctrl]キーを押しながらマウスホイールを上向きに回転させて魚を取り込もう。
魚との駆け引きの際は、魚の動きに合わせてリアルに竿がしなり、竿先が引き込まれすぎると魚を取り逃がしてしまうので、竿を立てたりラインを出して竿の角度が一定になるように調節しよう。このとき、竿を立てすぎても魚をバラしてしまうので注意が必要だ。釣った魚はクーラーボックスに入り、いつでも釣果を確認できる。
仕掛けやエサの種類によって釣れる魚が異なるのはもちろん、カサゴは海底付近でしかかからないなど、狙う深さによっても釣れる魚の傾向が異なってくる。時間帯も変更可能で、夜に設定すると画面が暗くなり、日中とは釣れる魚も変化する仕組み。また、基本的に釣るポイントを移動することはできないが、背景画像を指定されたサイズのオリジナルの写真へ変更可能。
なお、“ヘチ釣り”はクロダイなどを狙う釣り方として有名だが、現在のバージョンではクロダイやスズキを釣ることはできない。本作では魚の画像データに本物の魚の写真が使われており、作者がこれらの魚を釣ることができたらデータが追加されるようだ。また作者によると、現在のバージョンでは魚の画像データが足りないために、特定の条件下で本ソフトがフリーズする場合があるが、その際はプログラムを強制終了して対応してほしいとのこと。
- 【著作権者】
- Doctor"TT" 氏
- 【対応OS】
- Windows XP(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.99.07(11/07/01)