REVIEW（12/01/16）

　「フェーンの杖」は、マジックハンド風のどこまでも伸びる杖で壁や天井を掴み、障害物を越えてゴールを目指す2D横視点の1画面型アクションパズルゲーム。Windows XPに対応するフリーソフトで、編集部にて64bit版のWindows 7での動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作にはDirectX 9.0が必要。

　プレイヤーは、フードをかぶった魔法使い風のキャラクターを移動させ、ステージ上にある階段型のゴールへたどりつけばステージクリアとなる。キャラクターは左右へ移動できるだけでジャンプなどはできないが、直線状にどこまでも伸びる杖で壁や天井を掴み、その場所まで移動することが可能。また、段差から落ちている間は空中で移動できる。操作は、［A］［S］キーで左右への移動、［J］キーで杖を向いている方向へ伸ばす、［W］キーで上へ向く、［Z］キーで下を向くとともにしゃがむとなっているほか、ゲームパッドにも対応している。

　ステージはさまざまなブロックで構成されており、通常の杖で掴めるブロックのほか、掴めない黒いブロックや、杖で掴むと動かせるブロック、杖で掴むと壊れるブロックなどが存在している。また、ステージには触れるとミスとなる敵もおり、1ブロック分の大きさの敵なら杖を当てて一時的に無害化できるが、4分の1ブロック分の大きさの小さな敵は無敵なので厄介だ。

　序盤のステージは動いている敵も少なくパズル要素が高いが、ステージを重ねていくと徐々に動いている敵が増えアクション要素が高まっていく。また、ゴールに鍵がかかっていることもあり、複数の鍵を取らないとクリアできないステージや、ゴールが隠されているステージなども登場する。

　アクション性の高いステージではしゃがんだり、杖で天井を掴んだままぶら下がるといったテクニックを使って、4分の1ブロックサイズの敵をやり過ごすのがコツだ。また、空中移動をうまく使って足場へ乗ることも重要になる。ステージは何度でもやり直せるので、トライ＆エラーを繰り返してゴールを目指そう。