REVIEW(12/02/20)
アニメーションGIFの作成機能も充実な高機能ドット絵エディター「EDGE2」
ツールを切り替えずにサクサク描いて、さまざまな方法でアニメーションを作成可能
「EDGE2」は、高機能なドット絵エディター。Windows 95/98/Me/2000/XP/Vista/7に対応する4,000円のシェアウェアで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、試用中は作成したイラストをBMP以外の形式で保存できないといった制限がある。
画面はMDI形式で、複数のキャンバスをメイン画面内へ開ける。また本ソフトは画面下部にタブが表示され、キャンバスを最大化している場合でも、編集するキャンバスをすばやく切り替えられて便利。キャンバスを8倍以上に拡大表示するとグリッドが表示され、1ドット単位でドット絵を描いていくことが可能だ。
描画ツールはメイン画面のツールバーに配置されており、自由曲線、直線、長方形、楕円形、塗りつぶし、テキスト入力、スプレー、ベジェ曲線などのツールを利用可能。また、レイヤーやカラーパレットなどは、メイン画面の周りに小さなウィンドウで表示できる。
本ソフトには、ツールをいちいち切り替えることなく、サクサク絵を描いていくための仕組みが用意されている。たとえば、自由曲線ツールは、始点を決めたあと[Shift]キーを押しながらマウスをドラッグすることで直線を描画できるほか、[Ctrl]キーを押しながらマウスを左クリックすることで、塗りつぶしを行える。
さらに、描画系のツールを選択している際は、マウスの右ドラッグで絵の一部を矩形選択し、選択した範囲内の絵をスタンプのように複製して貼り付けることが可能。このとき、貼り付ける絵の上下・左右を反転させたり、ランダムな角度で貼り付けるといったオプションも利用できる。また、マウスの右クリックがスポイトツールとなっており、カーソル付近にある色を手軽に取得できるのも便利。
作成したドット絵は、レイヤー情報などを保持できる独自のEDG形式のほか、PNG/GIF/ICO形式などで保存できる。また、「Susie」用のプラグインを利用することで、対応する画像形式を拡張することも可能。さらに、PNG形式などの静止画だけでなく、アニメーションGIFの出力機能も備えている。
アニメーションGIFを作成するための機能も充実している。たとえば、レイヤー1枚1枚をそれぞれ1つのコマに見立ててアニメーションを作成できる。また、1枚の画像のなかで選択した部分を1コマとして複数のコマを登録していき、アニメーションを作成することも可能。そのほか、1枚の画像に対して複数のカラーパレットを用意して色違いの絵を作成し、それをアニメーションさせるといったユニークな機能も用意されている。
さらに、ノートにパラパラ漫画を描くような感覚で、複数の“ページ”を作成してアニメーションを作成する機能も備える。“ページ”機能では各ページごとに複数のレイヤーを利用できるほか、前のページの絵を薄く表示させた状態で現在のページを編集できる“オニオンスキン”機能を利用することが可能だ。
そのほか本ソフトでは、新規に作成するキャンバスのサイズや色数などの設定や、グリッドの表示間隔や線の種類など、自分がよく使う設定をプリセットとして登録しておくことが可能。また、Webブラウザーのタブ復元機能のように、本ソフトの起動時に前回編集していた画像を開くことができるので、起動してすぐに作業を開始できるのがうれしい。
- 【著作権者】
- たかぼー 氏
- 【対応OS】
- Windows 95/98/Me/2000/XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 4,000円
- 【バージョン】
- 1.11(12/02/19)