REVIEW(12/03/28)

Windows Home Server 2011にWebDAVサーバー機能を追加する「WebDAV for WHS」

“サーバー フォルダー”をネットワークドライブとして割り当て可能

「WebDAV for WHS」v1.0.67「WebDAV for WHS」v1.0.67

 「WebDAV for WHS」は、Windows Home Server 2011(以下、WHS 2011)の“サーバー フォルダー”を“WebDAV”プロトコルで外部へ公開するためのアドイン。“CodePlex”のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。

 WHS 2011では、サーバーに“https://<任意のID>.homeserver.com”といったドメインを割り当てて、Webブラウザーからリモートアクセスすることが可能。しかし、Webインターフェイスは複数ファイルの移動・コピー・削除といった操作には適していない。VPN環境を構築すればエクスプローラによるファイル操作も可能だが、環境の構築が面倒だろう。

 そこでお勧めしたいのが「WebDAV for WHS」だ。このアドインを利用すれば、WHS 2011の“サーバー フォルダー”をWebDAVフォルダとして外部に公開可能。

 Windowsのエクスプローラは標準でWebDAVクライアント機能を備えており、WebDAVフォルダを“ネットワークドライブ”として扱うことができる。これを利用すれば、出先のPCでもホームサーバーのファイルをローカルファイルと同じように扱うことができるわけだ。

 アドインの使い方は非常に簡単。インストールすると“サーバー フォルダー”のタスクに[Configure WebDAV]というコマンドが追加される。これをクリックすると設定ダイアログが現れる。あとはその設定ダイアログで[Enable WebDAV]をクリックして[OK]ボタンを押すだけでよい。

インストールすると“サーバー フォルダー”のタスクに[Configure WebDAV]というコマンドが追加されるインストールすると“サーバー フォルダー”のタスクに[Configure WebDAV]というコマンドが追加される

WHS 2011の“サーバー フォルダー”を、ネットワークドライブとしてエクスプローラに割り当てて利用可能WHS 2011の“サーバー フォルダー”を、ネットワークドライブとしてエクスプローラに割り当てて利用可能

 その際、“サーバー フォルダー”へ外部からのアクセスに利用する“エイリアス”(わかりやすい別名)をつけることが可能。好みのWebDAVクライアントソフトから“https://<任意のID>.homeserver.com/<エイリアス>”へアクセスすれば、公開した“サーバー フォルダー”へアクセスできる。

【著作権者】
mschnecke 氏
【対応OS】
Windows Home Server 2011
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.67(12/03/21)

(柳 英俊)