REVIEW(12/10/01)
Windows/Mac OS X/Linuxで利用できる音量均一化ソフト「QMP3Gain」
定番の「MP3Gain」をエンジンに利用しユーザーインターフェイスを“Qt”で再現
「QMP3Gain」は、複数のMP3ファイルの音量を一定に揃えるためのソフト。Windowsなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。“SourceForge.net”のプロジェクトページからダウンロードできる。
本ソフトを利用すると、複数のMP3ファイルを分析し、その音量を音質の劣化なしに指定した値へ変更することが可能。たとえば、リッピングしたCDの音量がまちまちなのを統一したいといった場合などに便利。
「QMP3Gain」のユーザーインターフェイスは、この分野で定評のある「MP3Gain」とそっくりで使い方もほぼ同じ。というのも、「QMP3Gain」は「MP3Gain」をバックエンドに採用し、ユーザーインターフェイスをアプリケーションフレームワーク“Qt”で再現したものだからだ。そのため、WindowsだけでなくMac OS XやLinuxでも利用することが可能。複数のOSを使い分けているユーザーにとっては、利用するソフトが統一できるのは利点と言えるだろう。
基本的な使い方は、MP3ファイルを読み込んで[Analysis]メニューで音量を分析し、それをもとに目標の音量(Target Volume)を決め、[Modify Gain]メニューで実際に変更するという流れ。分析と音量変更の際は、トラック(Track)単位とアルバム(Album)単位が選択可能。トラック単位の場合は読み込んだすべてのファイルがほぼ同一の指定した音量へ揃えられるが、アルバム単位の場合はそれぞれのファイルの音量差を保ったまま、全体的に音量が変更される。
- 【著作権者】
- Zsolt Branyiczky 氏
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.9.0(10/10/02)