レビュー

ゲームパッドを使ってキーボード・マウス操作を可能にする「Absorber」

トリガーによる複数のボタン入力でスムーズな文字入力が可能

「Absorber」v1.100

 「Absorber」は、ゲームパッドを使って文字入力を可能にするソフト。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、ベクターのライブラリページからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 3.5およびDirectX 9.0cが必要。

 ゲームパッドを使ってキーボードおよびマウス操作を可能にする。トリガーとなるボタンを押したままほかのボタンを押すことで文字入力を行える。また、アナログスティックにより、マウスカーソルの移動やマウスのクリックなども可能。なお本ソフトの利用には、方向キーを含め16個のボタンをもつ、PlayStation 2(以下、PS2)用のゲームパッドとボタン配置が類似するゲームパッドが必要。

 初回起動時にゲームパッドの設定画面が表示される。設定画面にはPS2用のゲームパッドの各ボタン名が表示されているので、使用しているゲームパッドで同じ位置にあるボタンを押して割り当てていこう。設定完了後は、デスクトップ画面右下に表示されるボタンとキーボードの割り当て表を見ながら文字入力を行える。

 PS2用ゲームパッドの[R1][R2][L1][L2]ボタンに相当するボタンがトリガーとなり、これらのボタンを押しながらほかのボタンを押すことで、アルファベット、数字、記号を入力する仕組み。たとえば[L1]ボタンを押しながら[○]ボタンを押すことで、キーボードの[A]キーを押したことになる。

 また、トリガーを押していない場合は[Enter]キーやスペースキーなどを入力でき、トリガーの代わりに[SELECT]ボタンに相当するボタンを押すことで[半角/全角]キーなどを入力可能。トリガーは、たとえば[L1]ボタンを押しながら[R1]ボタンを押すと、あとから押したボタンが有効になる仕組み。スムーズな文字入力を行うため、作者はこれを活用し、常に[L1]ボタンを押しておく方法を推奨している。

トリガーを押していない場合
トリガーの代わりに[SELECT]ボタンを押した場合

ソフトウェア情報

「Absorber」
【著作権者】
Yuki Shimizu 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.100

(加藤 達也)