レビュー
英文のスペルミスを文脈に応じてチェック・訂正する「Ginger」
「Google Chrome」および「Firefox」用の拡張機能、「Microsoft Office」対応版も
(2013/5/16 10:40)
「Ginger」は、Webブラウザー用の拡張機能として動作する英文スペルチェッカー。「Google Chrome」および「Firefox」に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7上の「Google Chrome」v26.0.1410.64で動作を確認した。ライブラリサイト“Chrome ウェブストア”などからダウンロードできる。
一般的な英文用スペルチェッカーは、1つのスペルミスに対して複数の訂正候補を提示する。一方、本拡張機能は文脈を解析し、的確な訂正候補を1つだけ示してくれる。スペルチェックは随時行われ、ハイライトで指摘された単語にマウスカーソルを合わせると、訂正候補が文章単位で一括表示される仕組みだ。
それと同時に、スペルが正しい単語の中から、文脈に合わないものも見つけ出す。たとえば『Thank you for having me.』が正しい英文である場合に、『Thank you four having me.』と書き間違えれば、“four”がハイライトで表示される。また、『Thank you for have me.』や『Thank you to having me.』と間違えても、“have”と“to”を同様に指摘してくれる。
さらに、“三単現のs”の付け忘れ、複数形や時制の矛盾など、スペルが正しくても文法的に間違っている単語も指摘・訂正する。ただし筆者が試した結果では、スペルミス以外の検出は、『Thank you for having me.』のように使用頻度の高い定型文や、初歩的なミスに対してのみ有効だった。また、その検出精度は文章の構造や長さによって大きく左右されるので、オマケ程度に捉えるとよいだろう。
なお、単体のアプリケーションとして動作するバージョンも用意されており、そちらでは「Internet Explorer」や「Microsoft Office」でスペルミスをチェックできる。
ソフトウェア情報
- 「Ginger」(「Google Chrome」版)
- 【著作権者】
- Ginger Software
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.1.0.301(13/05/09)