レビュー

指定した動画ファイルをもとにアニメーションGIFファイルを作成「QGifer」

画像やテキストの挿入に対応、ファイルサイズを削減する最適化機能も搭載

「QGifer」v0.2.1

 「QGifer」は、ビデオファイルをアニメーションGIFファイルへ変換できるソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8で動作を確認した。“SourceForge.net”のプロジェクトページからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、指定した動画ファイルをもとにアニメーションGIFファイルを作成することができる。同種のソフトに「Free Video to GIF Converter」があるが、画像やテキストの挿入に対応するなど、本ソフトの方が多機能。また、クロスプラットフォームで動作するのも特長。Windowsのほか、LinuxやFreeBSDでも利用できる。オープンソースで開発されており、ライセンスはGPL v3。

 基本的な使い方の流れは、動画ファイルを開き、どの区間を抽出するか指定し、変換処理を行うという3ステップに分けられる。抽出する区間の指定は、動画ファイルのプレビュー画面下にあるスライダーを調整しながら、開始点で[Start from current flame]ボタンを、終了点で[Stop at current flame]ボタンを押すことで行う。変換処理を開始するには[Extract GIF]ボタンを押す。左のサイドパネルではマージンやフィルターを設定したり、幅や高さを指定することができるので、必要であれば適宜行ってほしい。

 変換処理が終わると、小さなダイアログが表示される。このダイアログでは、出力されたアニメーションGIFのプレビューと保存が可能。保存の際は、フレームとフレームのインターバルを調整したり、フレームを間引くこともできる。

画像やテキストの挿入に対応
出力されたアニメーションGIFのプレビューダイアログ
“GIF optimizer”機能

 なお、本ソフトにはおまけとして“GIF optimizer”機能が搭載されている。この機能を利用すると、アニメーションGIFを最適化して、ファイルサイズを小さくすることが可能。[File]-[GIF optimizer]メニューからアクセスできる。

 編集部にて、Windows 7に同梱されているサンプルビデオを400×255ピクセルのアニメーションGIFファイルへ変換したところ、出力ファイルのサイズは28.0MBになったが、本機能で最適化を施したところ、16.8MBにまで軽量化された。ファイルサイズが思いのほか大きくなってしまった場合は試してみるとよいだろう。

 なお、この機能を利用するにはオープンソースの画像処理ライブラリ「ImageMagick」が別途必要。Windows版のバイナリをダウンロード・インストールして、[Set IM Directory]ボタンからDLLが保存されたフォルダを指定しよう。

ソフトウェア情報

「QGifer」
【著作権者】
Lukasz Chodyla 氏
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.2.1(13/06/15)

(柳 英俊)