レビュー
「Bonanza」の力を借りて盤面の検討が行える将棋ツール「ごたくを並べて反省会」
「Bonanza」のおすすめする指し手TOP5を表示。読み筋を矢印で示してくれる
(2014/4/23 11:04)
「ごたくを並べて反省会」は、将棋の検討支援ソフト。編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。ベクターのライブラリページから無償でダウンロードできる。
本ソフトを利用すると、オープンソースの将棋ソフト「Bonanza」の思考ルーチンを利用して、その局面での最善手TOP5を盤面へ表示することが可能。TVやネットで将棋を観戦しながら利用してもよいし、自分が指した将棋を振り返って好手・悪手を振り返る(観想戦)ときに使ってもよいだろう。なお、本ソフトそのものには対戦機能が備わっていないので注意。あくまでも盤面の検討を行うためのツールだ。
本ソフトを利用するには、「Bonanza」の思考ルーチン「fv.bin」が必要。「Bonanza」v6.0をダウンロードして、“winbin”フォルダにある「fv.bin」を「ごたくを並べて反省会」の実行ファイルのあるフォルダへコピーしよう。「ごたくを並べて反省会」を起動して何もエラーが表示されなければセットアップは完了だ。あとは駒を動かすたびに「Bonanza」がその局面での最善手を探索し、評価の高い順に上から5つを盤面の下にあるリストへ表示してくれる。
また、クリップボードにコピーされているCSA/KIF形式の棋譜データを読み込んで、盤面へ再現することも可能。左右矢印で指し手を前後させれば、局面が変化するごとに「Bonanza」による盤面評価が行われ、指し手のリストが更新される。
このリストにある指し手を選択すると、その指し手以降の読み筋を盤面へ矢印で図示することが可能。赤い矢印が最新の着手で、緑色の矢印が先手の指し手、青色の矢印が後手の指し手をそれぞれ表しており、棋譜の記号を読むのが苦手な人でも「Bonanza」の読み筋がなんとなく把握できるようになっているのがうれしい。
そのほかにも、盤面をBMP形式で保存する機能や盤面のデザインを変更する機能を搭載。“_Material”フォルダにある画像を本ソフトへドラッグ&ドロップすれば、さまざまな盤面のデザインを楽しむことができる。とくに意味はないが、その日の運勢を占うことのできる“振り駒占い”機能も備えるなど、実用一辺倒ではなく遊び心も忘れていないのも本ソフトの魅力の一つと言えるだろう。
ソフトウェア情報
- 「ごたくを並べて反省会」
- 【著作権者】
- も 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3