レビュー

テキストボックスやリストビューから表示されているデータを取得「SysExporter」

ターゲットアイコンのドラッグ&ドロップでコントロールを指定することも可能

「SysExporter」v1.71
ターゲットアイコンのドラッグ&ドロップでコントロールを指定することも可能

 「SysExporter」は、テキストボックスやリストビューといったコントロールに格納されているデータを取得・エクスポートできるツール。64bit版を含むWindows NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、OS標準のコントロールに表示されているデータを取得することが可能。たとえばツリービューやリストビューに表示されているファイルやファイル一覧を取得したり、コンボボックスで選択できる値を抽出する、ラベルのテキストをコピーするといったことが可能。データのエクスポート機能が実装されていないツールからでも、データが取得できるのが便利。独自開発されたコントロールの場合は取得できないこともあるが、試してみる価値はあるだろう。

 本ソフトは上下分割された2カラムで構成されいる。上のカラムには、データが取得できる標準コントロールの一覧が表示され、そこでコントロールを選択すると、下のカラムに当該コントロールで取得可能なデータが一覧表示される。あとは下のカラムでエクスポート対象のデータを選択し、右クリックメニューからコマンドを選択すればデータを取得可能。HTMLエクスポートを選ぶと日本語テキストが文字化けしてしまうが、クリップボードへのコピーを選択すると正常にデータが取得できることを編集部で確認している。

 そのほかにも、ツールバー左端にあるターゲットアイコンをドラッグ&ドロップしてコントロールを選択する機能を搭載。また、本ソフトはコマンドラインでも利用できるので、他のツールと組み合わせてデータを取得するといったことも可能だ。

 なお、本ソフトはWindows 95/98/Meでも一応動作するものの、リストビューやツリービューからデータが取得できないという制限があるので注意したい。

ソフトウェア情報

「SysExporter」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8(64bit版を含む)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.71(14/09/03)

(樽井 秀人)