レビュー
USB接続されたAndroidをPCから手軽に閲覧、マウスやキーボードで操作できる「Vysor」
Google Chrome アプリなので、Windowsだけでなく、MacやLinux、Chrome OSでも利用可能
(2015/9/15 14:01)
「Vysor」は、USB接続されたAndroid端末の画面をPCへ表示し、マウスやキーボードで操作できるようにする「Google Chrome」用のアプリ。“Chrome ウェブストア”からベータ版を無償でダウンロードできる。
本ソフトは、Android端末をPCから手軽に閲覧・操作可能にするツール。Android端末のコンテンツやゲームをPCのモニターとマウスで楽しんだり、メールやチャットのメッセージをPCのキーボードで入力したりといったことが簡単に実現できる。本ソフトはエミュレーターなどではなく、実機をUSB経由で操作しているため、PC上で動作するUIの自動テストツールなどを利用して端末上のAndroidアプリをデバッグしたい場合にも役立つだろう。また、Google Chrome アプリなので、Windowsだけでなく、MacやLinux、Chrome OSでも利用できるのもうれしいポイントと言える。
「Vysor」を利用するには、あらかじめAndroid端末のUSBデバッグ機能を有効化し、PCにデバッグ接続のためのドライバーをインストールしておく必要がある。
Android端末のUSBデバッグ機能を有効化するには、Androidの設定画面から[端末情報]セクションを開き、一番下にある“ビルド番号”を7回タップする。するとAndroidの開発者向け設定が有効化され、「設定」アプリに[開発者向けオプション]というセクションが現れる。あとはこのセクションにある[USBデバッグ]オプションをONにすればよい。
デバッグ接続のためのドライバーは、Koushik Dutta氏の開発した「Universal Windows ADB Driver」が推奨されているようなので、それをダウンロードしてインストールすればよいだろう。「Vysor」のメイン画面に接続したAndroid端末が現れたらセットアップは完了だ。Android端末が現れない場合は、メイン画面下部にある[Reload Vysor]リンクで「Vysor」を再起動したり、Android端末を再接続してみよう。
なお、本ソフトで接続したAndroid端末の接続画面は、リンクを通じて他のユーザーと共有することも可能。チームで開発したアプリをデバッグするなどの用途に役立ちそうだ。
ソフトウェア情報
- 「Vysor」ベータ版
- 【著作権者】
- ClockworkMod
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.5.8(15/09/13)