REVIEW(10/01/08)
マルチモニターの境界でマウスカーソルを一時停止「Dual Display Mouse Manager」
境界スレスレにあるスクロールバーやデスクトップアイコンを快適に操作できる
「Dual Display Mouse Manager」は、マルチモニター環境でのマウス操作をサポートするタスクトレイ常駐ソフト。Windows NT/2000/XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaでの動作も確認した。“SourceForge.net”内の本ソフトのページからダウンロードできる。なお、動作には.NET Frameworkが必要。
メインモニターを左側、サブモニターを右側に並べて配置したデュアルモニター環境などでは、メインモニター上でWebブラウザーなどを最大化して利用していると、スクロールバーがマルチモニターの境界スレスレに表示されるため、スクロール操作をしようとした際に、サブモニター側へマウスカーソルが移動してしまい、イライラすることがある。
本ソフトを使うと、マウスカーソルがマルチモニターの境界を通過しようとした際に、マウスカーソルの動きにブレーキをかけるようにして一時停止させることが可能。これにより、大雑把な操作で境界付近にあるスクロールバーやデスクトップアイコンを操作できるようになる。境界を通過させたい場合も特別な操作は必要なく、一時停止した後そのままマウスカーソルを移動させればよい。
起動すると、本ソフトの設定画面が開くとともに、モニターの境界を示す枠が表示される。画面上にある[auto detect]ボタンを押すことで、モニターの境界を検出して自動で枠の大きさや位置を調節してくれるほか、手動で座標を入力して枠の位置を微調整することもできる。
また設定画面の下側には2つのオプションが用意されており、上側のオプションはチェックボックスをONにすることで、[Ctrl]キーを押している間は通常通り境界を通過できるようになる。また下側のオプションでは、数値を直接入力して一時停止する時間を調節できるほか、チェックボックスをOFFにすることで、[Ctrl]キーを押さなければマウスカーソルが境界を通過できなくすることが可能。
なお両方のチェックボックスをOFFにしてしまうと、境界を通過する手段がなくなってしまう。設定画面はタスクトレイアイコンのダブルクリックで表示することが可能だが、サブモニター上で設定画面を開いていてメインモニターへ戻れなくなってしまった場合などは、[Ctrl]+[Alt]+[D]キーを押すことで、本ソフトの設定画面を呼び出して設定を変更することができる。
- 【著作権者】
- snoofler 氏
- 【対応OS】
- Windows NT/2000/XP(編集部にてWindows Vistaでの動作も確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0b(09/10/22)