REVIEW(10/07/06)

ブラウザーによる遠隔実行も可能なシャットダウンタイマー「Airytec Switch Off」

バッチファイルの実行も割り当て可能、簡易的なタスクスケジューラーとしても

「Airytec Switch Off」v3.3.1.730「Airytec Switch Off」v3.3.1.730

タスクトレイアイコンの右クリックメニューからプリセットされたタスクを簡単に呼び出すこともタスクトレイアイコンの右クリックメニューからプリセットされたタスクを簡単に呼び出すことも

 「Airytec Switch Off」は、Webブラウザーによる遠隔実行も可能なシャットダウンタイマーソフト。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7およびXP/Server 2003/Vista/Server 2008/7の64bit版に対応しており、個人および教育利用でのみ無償で利用可能。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、あらかじめ指定したスケジュールに従って、PCのシャットダウンや再起動といった操作を行うタスクトレイ常駐型ソフト。利用するにはまず、タスクトレイのアイコンをクリックしよう。すると、ポップアップウィンドウが現れ、スケジュールと操作を設定したタスクを登録できるようになる。

 タスクのスケジュールには、特定の時刻のほか、指定時間後、1日おき、1週間おき、PCが一定時間アイドル状態のときなどを指定可能。一方、アクションにはシャットダウンや再起動、スリープ、休止などを指定できるほか、指定したバッチファイルの実行を割り当てることも可能。シャットダウンタイマーとしてではなく、タスクスケジューラーとしても活用できそうだ。

 また、タスクトレイアイコンの右クリックメニューからは、プリセットされたタスクを簡単に呼び出すこともできる。たとえば、1時間後にシャットダウンしたい場合は、[Shutdown]-[Past 1 hour]メニューを選択すればよい。手軽なシャットダウンタイマーとして利用したい場合は、右クリックメニューを利用するのがお勧め。

 さらに、本ソフトはWebサーバー機能を備えており、Webブラウザーを利用してシャットダウンや再起動などの操作を遠隔実行できる。遠隔実行機能を利用するには、設定ダイアログの[Remote]タブを開き、[Edit Web interface settings]ボタンを押そう。すると、遠隔実行の設定が可能になる。

 遠隔実行の設定では、利用するポートやBASIC認証によるパスワードを設定できる。本ソフトを起動するたびに有効化する必要があるのが面倒だが、いざというときに、ほかのPCやスマートフォンを利用してPCをリモートからシャットダウンできるのは便利だろう。

Webブラウザーを利用した遠隔実行にも対応Webブラウザーを利用した遠隔実行にも対応Webブラウザーを利用した遠隔実行にも対応

 なお、本ソフトにはUSBメモリなどで持ち運べるポータブル版も用意されているが、ポータブル版では遠隔実行機能を利用できないので注意しよう。また、編集部にて試用したところ、遠隔実行機能でバッチファイルを実行することはできなかった。

【著作権者】
Yaroslav Pomazkov 氏
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト(個人または教育利用のみ)
【バージョン】
3.3.1.730(10/06/24)

(柳 英俊)