REVIEW(10/09/10)
Wiki記法のテキストを数式・ソースコード・グラフ入りのHTMLへ「MebiusPress」
有名なWikiエンジン“PukiWiki”にほぼ準拠しているので馴染みやすい
「MebiusPress」は、“PukiWiki”によく似た記法で記述されたテキストをHTMLファイルへ変換できるソフト。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 3.5以降が必要。
本ソフトは、Wiki記法で記述されたテキストをHTMLへ整形してファイルとして保存できる。記法は有名なWikiエンジン“PukiWiki”にほぼ準拠しているので、馴染みやすいユーザーも多いのではないだろうか。
さらに、テキストで表現された数式・ソースコード・グラフといったデータを外部ツールで整形してHTMLへ埋め込む機能を備えるのも特長。たとえば数式の場合、TeX記法で表現された数式を「mineTeX」で画像化してHTMLへ埋め込むことが可能。数式を埋め込む書式としては、行内で数式部分の両側を“$$$”で囲むインライン方式と、複数行にわたる数式部分を“#begin(tex)”と“#end”で囲むブロック方式がサポートされている。
また、ソースコードの場合は「Highlight」を利用して、構文に従って色分けされたソースコードをHTMLへ埋め込める。グラフの場合は「Graphviz」と連携する仕組みで、“DOT”と呼ばれる言語で記述したグラフ部分を画像化してHTMLへ含めることが可能。ソースコードとグラフに関してはブロック方式による記述のみがサポートされる。
そのほか独自タグにより、HTMLコードの埋め込み、PHP言語で記述されたテンプレートエンジン“Smarty”の利用、HTML文書のヘッダー・フッターの省略、タイトル・文字エンコードの指定などが可能。Wiki記法でメモしたテキストを手軽にHTML化したい場合だけでなく、ちょっとした規模のWebサイトを運営する用途にも利用できそうだ。
なお、「mimeTeX」を利用する場合は“minetex.exe”を本ソフトのインストールフォルダへコピーする必要がある。また、「Highlight」「Graphviz」を利用する場合は本ソフトの設定画面で実行ファイルのインストールパスを指定する必要がある。
- 【著作権者】
- mebiusbox software
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.5.0(10/08/30)