REVIEW(11/10/21)
「Google Chrome」を介してPCを遠隔操作できる「Chrome Remote Desktop BETA」
「Google Chrome」が起動しているパソコン同士で“リモートデスクトップ”を実現
「Chrome Remote Desktop BETA」は、離れた場所にあるパソコンをWindowsの“リモートデスクトップ”のように遠隔操作できる、「Google Chrome」上で動作するアプリケーション。「Google Chrome」に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vista/7上の「Google Chrome」v14.0.835.202で動作確認した。「Google Chrome」用の拡張機能やアプリケーションなどのライブラリサイト“Chrome ウェブストア”からインストールできる。
遠隔操作を行うには、まず操作されるパソコンと操作するパソコンの双方で「Google Chrome」を起動し、Googleアカウントにログインした状態で「Chrome Remote Desktop BETA」をインストール・起動する。「Chrome Remote Desktop BETA」はインストールすると、新規タブの“アプリケーション”領域にアイコンが追加されるので、ここから起動しよう。
次に、操作されるパソコン側では“このパソコンを共有”リンクから表示できるページで、[このパソコンを共有]ボタンを押そう。すると、12桁の数字で構成される“アクセス コード”が発行されるので、この数字をメッセンジャーソフトやメールなどで操作するパソコンへ送れば準備完了。
操作するパソコンでは“共有したパソコンにアクセス”リンクから表示できるページで、受け取った“アクセス コード”を入力して[接続]ボタンを押せば認証が行われ、「Google Chrome」上から遠隔操作が可能になる。遠隔操作を行う際は右クリックも有効なほか、画面上部にマウスを近づけると表示されるツールバーから、ウィンドウサイズに合わせた縮小表示と等倍表示を切り替えることが可能。
編集部にて試用したところ、接続環境にもよるが、操作が困難になるほどの遅延は起こらなかった。しかし、動画を再生するとコマ落ちしてしまったほか、音声は転送されず操作される側のパソコンで再生された。また、日本語入力ソフトが有効になっていると、キーボード入力が正常に行えなかった。そのほか、WindowsのUACダイアログが表示された際や、操作される側のパソコンがロックされると、操作するパソコン側からは操作不能になってしまった。
遠隔操作を終了するには、接続中常に表示される「Chrome Remote Desktop BETA」のダイアログ上、または画面上部から表示されるツールバー上にある[切断]ボタンを押せばよい。もちろん、「Google Chrome」を終了しても接続が切断される。
- 【著作権者】
- The Chromium Authors
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vista/7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.2.20109.8300(11/10/13)