REVIEW(12/07/26)
FTPサーバー上のリモートフォルダとローカルフォルダを自動同期する「FTPbox」
FTPで“Dropbox”のような仕組みを実現。複数PCでのファイル同期にも利用できる
「FTPbox」は、FTPサーバー上のフォルダとローカルPC上のフォルダを自動で同期するタスクトレイ常駐型のソフト。Windowsに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。本ソフトの公式サイトや“SourceForge.net”のプロジェクトページからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4が必要。
本ソフトを利用すると、FTPサーバー上のフォルダをローカルフォルダとして扱うことが可能。ファイルの転送がバックグラウンドで行われるため、Windows標準のネットワークフォルダよりも軽快に動作するのがうれしい。また、複数PCで同じリモートフォルダを同期するように設定すれば、FTPサーバーを介して複数PCでファイルを同期することもできる。オープンソースで開発されており、最新版では日本語にも対応しているのもポイント。
利用するには、まずFTPサーバーのアカウント情報を入力する。通信プロトコルにはFTPのほか、より安全なSFTP/FTPSを利用することが可能。設定が完了したら[終了]ボタンを押そう。
FTPサーバーのアカウント情報が正しく入力されていれば、続けてリモートフォルダがツリー表示されるので、あとは同期したいフォルダを選択すれば設定は完了。[終了]ボタンを押せば、同期処理が始まる。
アップロードされたファイルは、タスクトレイアイコンの右クリックメニューにある[最近のファイル]項目から確認できる。もしリモートフォルダがHTTPで公開されているならば、メニューをクリックして公開リンクを取得することが可能。友人とファイルを共有する場合に便利だろう。
ただし、現在のところ開発ステータスはベータの段階で、動作に若干不安定な面がみられるので注意。編集部にて試用したところ、Webブラウザーから利用可能なリモートアクセス機能“Webインターフェイス”が動作しなかったり、ローカルフォルダからファイルを削除するとアプリケーションがクラッシュすることがあった。今後のバージョンアップに期待したい。
- 【著作権者】
- FTPbox.org
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.1.1 Beta(12/07/11)