レビュー

シンプルなマルチトラックレコーディングソフト「RecMultiAudio」

生演奏によるデモ音源の作成や、BGMとナレーションのミックスなどに

「RecMultiAudio」v1.01

 「RecMultiAudio」は、シンプルなマルチトラックレコーディングソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にて64bit版のWindows 7で動作確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 マイクからの音声やWAVEファイルといった複数の音声ソースをミックスし、1つのWAVEファイルを作成可能。必要最低限の機能しか備えていないが、トラックは無制限に作成でき、生演奏によるデモ音源の作成や、BGMとナレーションのミックスなど幅広く利用できるだろう。

 録音したトラックは、ボリューム・パン・ゲインを調節できるほか、ミュート・ソロといった操作も可能。また、ドラッグで再生タイミングをずらすこともできるほか、10バンドのグラフィックイコライザーを搭載している。グラフィックイコライザーは、調節する周波数の組み合わせをラジオボタンで5種類から切り替えられる。

 起動すると“新規作成”ダイアログが現れ、トラック数や録音時のサンプリング周波数、プロジェクト名、ファイルの保存場所などを設定可能。また、作業途中の状態を独自形式で保存したプロジェクトファイルを開くこともできる。

ボリューム・パン・ゲインを調節できるほか、ミュート・ソロといった操作も可能
“新規作成”ダイアログ

 録音するには、まず“新規作成”ダイアログでの設定を完了し、メイン画面を開く。次に、録音デバイスを選択したあと、[表示]メニューの[全て展開]項目などから各トラックを展開し、録音したいトラックの[R]ボタンをONにしよう。あとは、画面上部の[録音]ボタンをONにした状態で、[再生(停止)]ボタンを押せば録音が始まる。

[表示]メニューの[全て展開]項目
[録音]ボタンをONにした状態で、[再生(停止)]ボタンを押すと録音が始まる

 また、[ファイル]メニューの[オーディオファイルのインポート]項目からは、既存のWAVEファイルを選択トラックに取り込むことが可能。録音した各トラックはすべてミックスしてWAVEファイルとしてエクスポートするほか、選択したトラックのみをエクスポートすることもできる。

ソフトウェア情報

「RecMultiAudio」
【著作権者】
T.Yamamoto 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 7 x64で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.01

(長谷川 正太郎)