レビュー
多くのMicrosoft製品で使われているESEデータベースを閲覧できる「ESEDatabaseView」
「Internet Explorer」や“Windows Update”で管理されている内部データを覗ける
(2015/6/17 06:00)
「ESEDatabaseView」は、“Extensible Storage Engine(ESE)”データベースの内容を表示するツール。64bit版を含むWindows 2000から8までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
“Extensible Storage Engine(ESE)”はもともと「Microsoft Exchange Server」のために開発されたデータベースエンジンで、“JET Blue”という名前でも知られている。“Active Directory”や“Windows デスクトップ サーチ”などのコンポーネントでも使われており、身近なところでは「Internet Explorer」のキャッシュ管理や、“Windows Update”のデータ管理にも“ESE”が利用されている。
本ソフトは、そんな“ESE”データベースファイル(*.edb)の内容を閲覧するためのツール。[File]-[Open ESE Database File]メニューから“ESE”データベースファイルを開くと、プルダウンメニューで選択したテーブルに含まれているレコードがリストビューに一覧表示される。選択したレコードは、[Ctrl]+[C]キーで内容をクリップボードへコピーすることが可能。また、HTML形式のレポートとして出力することもできる。
また、一度開いた“ESE”データベースファイルは[File]-[Open Recent File]メニューのサブメニューに登録されるので、二度目からはすばやくアクセス可能。さらに、「Internet Explorer 10」「Internet Explorer 11」のデータベースや“Windows Update”のデータベースを開くための専用メニューも設けられている。
なお、本ソフトは“ESE”の実体である“esent.dll”がない環境でも利用することが可能。アプリケーション単体で動作するポータブルアプリケーションになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運べば役に立つことがあるかもしれない。
ソフトウェア情報
- 「ESEDatabaseView」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 2000から8まで(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.31